Saturday, May 4, 2019

平成の哀しみ29: 深まる亀裂 27: 敵対と融和 1









昔から人は敵対か融和かの選択をして来た







動物は元来敵対するものなのか?

弱肉強食は自然の理ですが、同種間では擬闘が行われます。
肉食獣などが縄張りを争う場合、徹底した殺し合いをせず、共に生存率を下げないように進化しました。

しかし人に近いチンパンジーでは、隣接するオス集団を壊滅させことがあります。
彼らは他集団のオスを非常に恐怖し、メス以外とは接触しません。

人類は大戦争をしますが、一方で世界を駆け巡り、商売や旅行をします。
人類は徹底的に敵を憎悪する一方で、仲良くすることも出来る非常に柔軟な動物です。


歴史を振り返ると二つの進歩に気付く。

社会が争いで荒廃していた時代、各地で画期的な解決策を説き始めた人がいた。
インドの釈迦、中国の孔子、ユダヤのイエス、アラブのマホメッドなどです。
彼らは憎悪でなく愛と自制により平和と幸福を促した。
この教えは今も広く人々の心を捉えている。

今一つは、敵と味方の境界線が拡大し続けていることです。
人種や言語集団は概ね1万年前後に定まったが、その垣根を越えて通じ合うことが可能になった。

人類は異なる社会を統合する知恵を持ち、広く協力する心を持ったことで、今の繁栄と平和がある。

次回へ







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