Thursday, June 30, 2016

何か変ですよ! 45: 様々な脅威 1



*1

前回、日本は自ら交通事故や銃犯罪を減らし安全を手に入れていることを見ました。
しかし、私たちの世界にはまだまだ脅威が溢れています。
身近なものに天災、原発事故、戦争があり、将来的には資源や食料の枯渇、難民、地球温暖化などが懸念されます。
少し問題点を整理しましょう。


前回に続いて
米国は銃規制が実施出来ずに袋小路に陥っているように見える
島国の日本から見ればこの野放しは理解し難い。
一方で、英米ある州や都市だけで自ら銃規制を実施しているところもある。
厄介なのは、「自衛用の攻撃出来る武器」に矛盾がある。
特に殺傷性が高い武器ほど、例えばナイフよりもマシンガほど被害を増大させることは明らかです。




 
*2


見えて来たもの
ここまで話が進めば、歴史を例に挙げなくても軍備が紛争や戦争を増大させることを理解出来ると思います。
もっとも現実に戦争を回避し侵略防止するには軍備が必要で、その保有方法が重要なのですが。注釈1.

同様に、軍備と軍事同盟を正当化する為に、自衛権や集団的自衛権を持ち出すのも、短絡的と言えます。
自衛権集団的自衛権(軍事同盟について憲法学者に論争がありますが、軍事専門家(戦略研究者)にとっても軍事同盟の評価は難しく意見が別れています。
つまり、これらは戦争を防止する打ち出の小槌ではないのです。

これらは歴史的に当然の事として受け入れられて来たが、2回の大戦を通じて世界はその恐ろしさを自覚しました。
しかし、残念ながら超大国の拒絶にあい国連憲章にその文言を入れることが出来なかった。
そして、また同じ道を突き進んでいる、まるで銃の氾濫と同じように。

核ミサイル攻撃や戦争ともなれば被害甚大です
数万人で済めばよいが、数百万人、いや地球に人類が住めなくなるかもしれません。
くれぐれも注意して事を進めなければなりません。
一度道を踏み外せば、戻れないことを肝に銘じて下さい。



 
*3

原発事故について
今、日本は原発の利用で迷走しています。

一番のネックは原発事故をどう見るかです。
推進する政府や関連団体を信用する人々は事故を無視するだろうし、そうでない人は危険だと思うでしょう。

学者の試算では一基の事故で最悪の場合で数十万人が死に、その地域は永遠に汚染されたままになります。
しかし、現実にそのような大災害は起きていない。
チェルノブイリ原発事故による死者数は、各種団体が数十人から数万人以上と発表しています。
どちらにしても交通事故や殺人による累計死者数と比べると特に大きいわけではない。
経済を優先するなら、既存の原発を捨てるのは惜しいだろう

一つ、事故に対する信頼性を判断するヒントがあります。
原発事故では、被害者は一般国民で、加害者は原発事業体と別れています。
さらに高度な科学技術と巨大産業によって成り立つ事も見逃せません。
このようなケースでは、多くは情報の隠蔽や捏造が起こり問題点国民に届かなくなります。
残念ながら、それを是正する文化は日本は未成熟です。注釈


 
*4

原発が普及するにつれ世界中で想定外の原発事故が起きている。
初期にあれほど楽観的だった米国や日本の関係者や学者は、事故が起こるたびに、安全基準を引き上げ続けて来ました。
これは今までの文明の利器とは異なります。
その違いは、設備の巨大さと放射能事故の異常さに由来します。
初期の安全性は各部品の寿命(確率)でしたが、最近の日本では耐震性で評価されています。
しかし最も恐ろしいのはヒューマンエラーで、他の利器に比べ一瞬のミスが大災害を招きます。注釈3.

今後もヒューマンエラーや地震、さらにはテロによる原発事故が心配です
絶対起きないと言う方が科学的ではない。
そうは言っても、どのぐらいの規模で、何年後に起きるかはわからない
百年前に大噴火を起こした火山島に住む人もいれば、4百年前に津波で村が壊滅しても人はその土地を離れず住むことになるものです。
なかなか、先の心配をすることは難しい。

こう考えればいかがでしょうか
例えば、原発を小型化して各市町村に実施の判断を任せるのです。
仮定として、事故が起きれば最悪1000人の死者出て、永久に村には住めないとする
発生確率は、向こう30年間に10%(でたらめ)。
当然、この場合、補助金や奨励制度が一切無い条件です。

きっと、国民は妥当な判断をすることでしょう。

次回に続きます。


注釈1
連載「私たちの戦争」「人類の歩みと憲法」で少し詳しく説明しています。

注釈
日本は集団への帰属意識が高く、組織内での内部告発が低調です。
また、国境無き記者団が発表しているように日本における報道の公正さの水準は低く、さらに低下傾向にあります
また、報道圧迫の発言が政府高官や議員から出ても、国民の反応低いことにも現れています。
このような状況では、企業や政府に都合の悪い情報は出なくなります。

注釈3.
連載「原発問題の深層」で少し詳しく説明しています。










Saturday, June 25, 2016

地中海とカナリヤ諸島クルーズ 20: テネリフェ島 2




 < 1. 外輪山の一つ >


前回の雪景色とはまったく異なる別世界が広がります。





< 2.カルデラの地図、上が北 >
青丸が前回紹介したレストランで、赤丸が今回、下車観光した地点です。

このカルデラは標高2100mにあり、広さは東西15km、南北10kmです。





< 3.車窓から1 >
レストランを出発し、地図の赤丸地点に向かう。
進行方向の左側、主に南側を撮影したので、真昼の日差しが非常にまぶしかった。



< 4.車窓から2 >
上の写真: 右上に前を行くバスが見える。
下の写真: 中央に一際高くそびえる標高2715mの外輪山が見える。
その右下が目的地(赤丸)です。

バスが進むに連れ、雪は無くなっていく。
このカルデラはテイデ山頂の南側にある為、強い日差しで雪が融ける。




< 5.下車観光の始まり >
雪を頂いているのがテイデ山頂です。




< 6.岩山からの眺望1 >
駐車場から少し岩場を登り、東南側と北東側を撮影した。
下側の写真は北東側で、左奥の方から私達は来た。
ここにはまったく雪が無く、むしろ砂漠の始まりのようです。
ここでSF映画の地球外惑星の舞台として数々の映画撮影が行われている。



< 7.岩山からの眺望2 >
同じ岩場から、北側と西側を撮影した。



この場所で撮影した22秒の映像です。



< 8. 駐車場周辺を散策 >
日差しはきついが爽やかだった。



< 9. 帰りの車窓から1 >
またバスに乗り、来た道を戻る。




< 10.帰りの車窓から2 >
この2枚はテイデ山頂の南斜面の下部を写している。
ところどころ、この雪原で遊ぶ人達を見た。

次回は、港近くのサンタ・クルスの町を紹介します。










Friday, June 24, 2016

何か変ですよ! 44: 本当に恐ろしいことは・・・


    

安全や平和を守るには我々は何を優先すべきか?
身近な所にその答えはあります。





< 2. 日本の交通事故と銃による死者数 >

車社会と銃社会
日本では、交通事故の死者は毎年約4千人、銃による死者は毎年10人ほどで共に減少しています。
米国では、交通事故の死者は毎年約3万人、銃による死者は毎年約3万人で近年増加傾向にあります。
尚、米国の人口は日本よりも2.5倍多い。

両国共に、非常にたくさんの人が死んでいますが、日本の方が遥かに安全で平和です。
この違いにヒントがあり、最も本質的な視点が隠れています。

交通事故と銃犯罪には共通点があり、それは国民が被害者にも加害者にもなることです。
そこで、日本では加害者の発生を減らすべく、警察が交通違反と暴力団の取り締まりを強化することで、共にピークの1/4に減らすことが出来ました。
一方、米国では有効な施策がとれず、特に、銃による死者は増加傾向にあります。注釈1.
米国の一人一丁以上の銃保有率は、明らかに銃犯罪と自殺者の増大を招いている。注釈2.

そこには基本的な社会通念の違いがあります。注釈3.
日本では、銃は武器と考えられ禁止されているが、米国では逆に防具または抑止力とみなされ奨励されている。




< 3. 米国の交通事故と銃による死者数 >
上の図: 米国の銃社会の一面。
下の図:赤線が銃殺人、青線が交通事故死。


このことから言えること
人々は毎年多くの人が周囲で死亡していても、その事件や事故に自分が遭遇するとは考えず、ましてや加害者になるとは思わない。
しかし、加害者の発生を極力減らすことで、社会の安全性は格段に高まる。
米国社会は、銃によって死者だけでなく、あらゆる犯罪も増大させてしまった。

米国はなぜ日本のように銃規制が出来ないのだろうか?
色々理由はあるが、一つ重要なことがあります。
それは一度、銃が蔓延してしまうと、そこから徐々に銃を無くすことが困難だと言うことです。
その理由は、個人にとって銃使用(攻撃)のメリットは明確だが、保有する損失がほとんどないことで保有競争に陥り易いことによります。
しかし社会全体、長期的にみればその損失は非常に大きいのです。
この理解は重要で、最新科学でかなり解明されています。注釈4.


まだ解決手段は一つ残っており、かつて各国で、日本でも行われたことはあります。





< 4. タカハトゲーム >
重要な要件として、ハトは全員に餌が行き渡るメリット、タカは怪我をするデメリットがある。

皆さんに知って頂きたいこと
安全や平和を確保することは容易ではありません。
目先の危険や恐怖に目を奪われ、一歩道を踏み誤ると取り返しのつかないことが起こりうるのです。
そして逆戻りは困難で、行き着くところまで行ってしまうのです。

それは日本の明治維新から太平洋戦争への道、米国のトールマンドクトリンからベトナム戦争への道、英国の委任統治領パレスチナから中東戦争への道が語ってくれています。
このことから教訓を得ることは難しいが、一度進み始めると止めることが不可能だったことだけは理解出来るはずです。

一つの問題点が判明しても、まだまだ現実の恐怖や他の危険がこの社会にはあります。

次回に続きます。


注釈1
かつて米国の銃保有率は、銃規制世論の高まりを受けて低下傾向にあったのですが、現在はまた高まっている。
米国の二大政党は銃規制と銃擁護と正反対の政策を採っており、州や年代によって銃保有率と犯罪発生に差があります。

注釈2
テロ事件が起きると銃が買われ、その必要性が訴えられるが逆効果です。
米国の2003年から10年間の銃による死者は35万人で、テロによる死者は312人で、その差には1千倍の開きがある。(US版『WIRED』より)
むしろ銃が増えるほど、犯罪と自殺者が増える。
米国の自殺は銃によるものが多く、銃の保有率と自殺率はほぼ比例している。
この状況は、私の連載「私達の戦争17~22: 銃がもたらすもの1~6」で詳しく説明しています。

注釈3
米国では、憲法で自衛権として銃の保有と自警団が認められています。
これは建国時、英国から銃で独立を勝ち取った事、さらには北米原野を銃で開拓していった経緯が今に尾を引いていると言えます。
この自警団と各州の独立性を堅持する姿勢により、第二次世界大戦後の国連で米国が戦争拡大の主要因であった集団自衛権を強く唱えることになり、米国の離反を恐れた各国が条約に盛り込まざるを得なかったのです。
もし盛り込むことが出来なければ、米国議会が批准せず、国連による団結は瓦解したのです。

注釈4
この手の問題は、タカ―ハトゲームと呼ばれるゲーム理論で扱われています。
これは闘争を好む固体と闘争を好まない固体が、一つの集団内で淘汰を繰り返しながら安定する状態をシュミレーションしています。
その結果は多くの人にとって常識とは異なりますが、実際の動物社会と比較しながら研究が続いています。
この理解は、社会や進化への理解を助けてくれます。
本「進化ゲームとその展開」佐伯・亀田編著、共立出版刊をお奨めします。
認知科学、進化論、動物行動学、心理学で研究されています。











Thursday, June 23, 2016

Bring peace to the Middle East! 19: Israeli-Palestinian conflict 1: voices of the young 1




< 1. the book >

I introduce voices of people living in Israel and Palestine where the conflict continues, several times.
My reference comes from the books reported on the actual place.
"Seeing the Middle East and Arab world in films" finished.


The book
This book was published in 2003.
The book's title means "would talk about own honest feeling".
The author is Yagi Kenji, photographer, is addressing the Palestinian issue, and interviewed 100 people locally.
In the book, he introduces voices of Muslim and Judaist, the will of an Israeli refusenik or a Palestinian suicide bomber.
He does 15 common questions to 45 youths and the readers can understand their thought about the conflict.
The targets of the questions are 25 men, 20 women, 22 Judaist of Israeli, 21 Muslim of Palestinian, 2 persons from other religion, and their age is 15-25 years old.

I choose five cases from the questions, summarize the result and introduce my impression and the background in twice.
A note, total number of people isn't equal to total number of the answers because the answers to the questions have the plural number.





< 2.  Israel and autonomous Palestinian areas >

Black dashed line indicates the cease-fire line in 1949, green part does the autonomous Palestinian areas, cream part does Israeli territory, and many triangle marks are Israel forces garrisons.


Question,  " What do you think religion?  Do you think that God exists?"
Something seeing from the answers

Their religious devotion is fervent, and all the Palestinians believe in God.

This may be caused by Palestinian is earnest Muslim, and in addition, their religious devotion is deep when the society becomes hopeless.

Four Israelis occasionally doubt God and think that God may bring an evil.
As Israel becomes dominant and rich, the young feels war-weariness from the protracted conflict.





< 3. the conflict and change of the territory >

4 pictures are arranged in order of the following titles from the top, the First Middle East War in 1948, Israeli territory (white) keeps spreading, and the Fourth Middle East War in 1973.
The bottom map shows the autonomous Palestinian areas of the current West Bank.
The red lines show the separation barrier described in mentioned "the other son", and many blue points are the Jewish settlement that keeps increasing.




Question, "What is the war?"
Something seeing from the answers


The most of them consider in common that the war is an evil and due to a stupid act objectively.

I feel that they have a feeling of war-weariness from a lot of the answers.
I think that they together come to regard themselves as the victims by the war and terrorism, during half a century from beginning of the war.

However, some Palestinians think they should continue the war for justice.




    


Question, " Who is in fault concerning the war during this 50 - 100 years? "
Something seeing from the answers

I was surprised they one-sidedly don’t consider each antagonist in fault.
The answers indicating this are 11 cases of Palestinians, and 17 cases of Israelis, and this tendency is strong in Israeli.

I include "both side's fault, no comment, obscurity, all the members, a fate, and nobody's fault" in the answers.
The second most answers of Palestinian are 8 cases of neighboring countries (Arab, radicals, Jordan, Iran, Iraq), next 6 cases of the U.S.A, 5 cases of the U.K., and 3 cases of Israel.
There was not Palestinian answering own country is in fault.


The reasons that I suppose
l       The Arab countries began the Middle East war, but they suffered a crushing defeat and recognized Israel with forsaking Palestine.
l       The neighboring countries only arrange everything to suit their own convenience, and don’t rescue Palestine. Jordan of the east side seems to have been regarded that way in particular. And the oil-producing countries such as Saudi Arabia close to the United States, after all, it brings benefits to Israel.
l       Various radicals repeat terrorism and let the conflict spread, but the neighboring countries (including Saudi Arabia, Syria, Iran) support each radical separately.
l       The United States performed various interventions in the Middle East and the Islam zone (Arab and Afghan) more than half a century and planted the war and confusion.
l       The U.K. established a border in the Middle East after the World War I without permission, and finally escaped when it became problems.



The second most answers of Israeli are 2 cases of Arab, 2 cases of anti-Judea, 2 cases of Europe and America (include the U.K.), and next 1 case of the own country.
There wasn’t person answering Palestine is in fault.

I was surprised there is the anti-Judea in the answers.
When the world criticizes the severe act of Israel, they seem to consider it as age-old discrimination against Jew (anti-Judea).
Israel became more and more high-handed (the right wing) since Prime Minister Rabin (winning Nobel Peace prize) of the moderates was assassinated in 1995 by the Jewish young man objecting to the peace.
As one of the outcome, the separation barrier began to be made in the West Bank since 2002, and the total extension becomes 700km now.
In contrast, the United Nations did censure resolution, and there is certain American Jew group that stood up to have to correct such Israeli excessive act.

The young of the both sides don’t blame the responsibility of the war on each other, and consider that the causes are due to both sides, Arabic neighbor countries, and European and American.

This continues next time.











Tuesday, June 21, 2016

何か変ですよ 43: 何がちがうの・・




 


    


私は技術者として、日々、新しい事や困難な事、また職場改善を行って来ました。
成功するには的確な分析と予測が不可欠でした。
そこで今日は、平和を求める意見の違いについて考察し、その対立がなぜ起きるかを見ます。


    


次の要望に対して、あなたはどう思いますか?

1問目
「ある集落が武装集団に襲われるようになり、村民が銃の携行を望んでいます。」
この現場は中東の紛争地域だとします。

2問目
「ある学校でいじめが横行しており、被害者の親が子供に武器の携行を望んでいます。」
これは日本の場合です。

3問目
「抗争相手の暴力団の規模が遥かに大きいので、部下が重火器の武装を望んでいます。」
あなたは日本の小さな暴力団の親分だとします。



    


どう答えますか
あなたは武器携行や武装に賛成、反対、それとも別の解決案を提示しますか。

武装に賛成する人は、弱者や被害者の身を思っての判断でしょう。
反対する人は、なぜそれを軽視するのだろうか。
反対する人は一度、武装を許すと巷に武器と暴力が氾濫し、むしろ被害が拡大すると考えるらしい。

どちらが正しいのでしょうか?
答えは皆さん次第ですが、幾つかのヒントはあります。

1問目は、多くの人は賛成するでしょう。
米国でテロ事件後に銃購入が増えるように、当事者の身になると武器携行を拒否するのは難しい。
しかし、中東での大国の武器供与による武力衝突の拡大、米国の銃社会における銃犯罪の増大を知ると賛成出来ない面もある。
そして一度、それを許すと逆戻りは不可能に思える。

これは大いに悩むところです。
犠牲や被害にこだわり手を打たずに放置すると災厄は大きくなるばかりです。
もし、第2次世界大戦で連合軍が10万人の戦傷者発生をためらい、ノルマンディー上陸作戦を敢行しなければ、死者5千万人を超えた戦争を終わらすことは出来なかったかもしれない。
また南アフリカで、マンデラが同胞1万人の虐殺被害にこだわって和睦を求めなかったら、アパルトヘイトは終わらなかったかもしれない。
凡人にはこんな判断は出来ないが、英断が世界を救った事例です。


2問目はあり得ない設定ですが、おそらく賛成する人はいないでしょう。
非力な我が子が暴力的ないじめを受けるかも知れないのに、権利として対抗手段(武器)をなぜ与えないのでしょうか。
一番の理由は、別の解決方法(学校がいじめを減らす対策)を採るべきだと考えるからでしょう。
これは、日本人が社会を信頼し、個人が紛争に直接手を出さないという暗黙の了解があるからでしょう(別の理由もあるが)。
私はこの事が平和の為に重要だと考えていますが、今回は触れません。
米国なら違う結果になるでしょう。


    

3問目では、おそらく、あなたは現実的に判断し武装闘争を諦め、相手の傘下に入ることでしょう。

このような事例は幾つもあります。
冷戦時代の米ソが保有していた核弾頭は合計5万発でしたが、この時、日本列島を迎撃ミサイル網でカバーすべきだと真剣に考えた人はいないでしょう。
今より、不透明で遙かに恐ろしい時代でした。
例え核弾頭の飛来を迎撃しても、一度核戦争が始まれば無意味だったからです。
もっとも迎撃も不可能でしたが。

北朝鮮ミサイルの迎撃は現時点で100%では無く、今後益々完全防御は遠のくでしょう。
まして中国やソ連の核攻撃まで含めると、迎撃構想は破綻します。

往々にして、核ミサイル配備の抑止効果よりも、近隣に核兵器開発や配備の競争を招くことになります。
このことは米ソの核開発競争が物語っています。
詳しくは「私達の戦争 44、45」で扱っています。


何がポイントか
この平和を求める議論が噛み合わないのには理由があります。
それは、ある人は現実の恐怖を重視し、別の人は未来に起きるかもしれないより大きな惨劇を予想するからです。

現実の恐怖心を無視出来ませんが、社会が共有した恐怖が些細な誤解や対立から徐々に高まり、さらにマスコミや政府によって煽られた事実は世界や日本に幾つもあります。
また、そのような発端と動機はいつの時代にも存在します。

一方、軍拡競争が戦争を招く事例も事欠かないが、今回もそうなると言い切ることは出来ません。

一つの事実に対して、なぜこうも認識が異なるのでしょうか。
ある人は現実の社会に概ね満足し、権威や秩序に信頼を置きます。
この人は社会の現状維持を望み、時には過去の美徳を礼賛することになります。
一方、異なる外部社会に対して排他的になる可能性が高いようです。

ある人は現実の社会に不満を持ち、権威や秩序に疑いを持ちます。
この人は社会の変革を求め、理想の形を想定することになります。
一方、外部社会にその理想の事例を見出そうとします。

両者は、信頼するものが異なり、自分に合った情報やマスコミを取捨選択するようになって行きます。
ついには、都合の悪い歴史や科学的な情報をそれぞれ無視するようになります。
こうなると、両者の意見の違いは埋まらなくなります。


    


結論
知って頂きたいことは、それぞれ信頼している論理(平和を求める案)が、両者の脳にとって心地良いだけ、錯覚かも知れないことです。

そうであるなら、あなたの確信を疑ってみることをお薦めします。