Showing posts with label society. Show all posts
Showing posts with label society. Show all posts

Saturday, June 6, 2020

世界が崩壊しない前に 27: 貧困と格差 2




*1

前回、世界と日本の状況を見ました。
今、世界で何が起きているかを見ます。


前回、世界の絶対的貧困率が減少する一方、国家間と国内の格差が広がっていることを見ました。


 
< 2.富裕層の所得の推移 >

米国の所得上位10%が1940~1970年代、全国民所得の35%を占めていたが、その後上昇を始め2007年には50%になった(上記グラフとは別)。
同時期、上位1%の占有率は10%ほどから24%になった。


 
< 3.世界の億万長者 >

格差の諸相

ほんの一握りの人間に富が集中し加速している。

1970年代、所得税の最高税率は英で90%を越え、米で70%あったが、その後英米共に40%まで急速に下げ、日本も追従した。

世界の株式と債券の総額は1980年10兆ドルだったが、2009年には126兆ドルになり、12.6倍となったが、この間の世界実質GDPは2.8倍に過ぎない


主な要因

大国や多国籍企業の身勝手な経済・外交・軍事的な干渉が発展途上国の貧困を助長している(アジア通貨危機など)。
せっかく途上国自身の努力、そして国際機関や先進国による支援などにより豊かさを手にしているのだが。

ニュー・ワールド・エコノミー(容易に国境を越える、瞬時に伝わる情報、日々進む知識集約化、熾烈な競争)が進み、教育・情報力や資金力などの差が益々格差を広げている。

以下が一番の元凶です。
ここ40年間、米国を筆頭に自由放任経済の国では、金融緩和と規制緩和(合併や競争激化など)によって巨大企業ほど収益が上がり、さらに減税(法人税、逆累進課税など)で富は集中し加速した。
さらに実体経済より金融経済で高収益が得られるようになったことで、実体経済に資本が向かわず停滞するようになった。

これにより経済が成長しても90%の国民の所得が伸びず、日本では低下すらしている。

様々な要因が絡んではいるが、けっして偶然ではない。

最も問題なのは、大資本や企業が野放しにされていると言うより、多くの先進国が競うように、これらを優遇していることにある。
当然、北欧などのように格差を押さえながら成長も手に入れている国は多い。


次回、貧困と格差の問題を見ます。

Tuesday, April 14, 2020

世界が崩壊しない前に 16: コロナは我々日本の弱点を教えてくれた 1





*1


数回に分けて、コロナ危機への政府の対応を採り上げて、問題点を明らかにします。
そして、来るべき世界的な危機を回避するヒントを探ります。

「全国の医師・看護師・病院、そしてコロナ危機に対応しておられ方々に感謝と敬意を表します」


 

< 2.自民党コロナ対策本部のメンバー >


* 国が布マスク2枚を国民に配布する件 *

無いよりは良いとの意見もあるが、布製なら各自が洗濯と手作りで、不織布なら蒸気消毒(蒸し器)で、難なく解決できる。
まして布マスクは不織布マスクより感染防止能力が低い。

マスク調達を担当した官僚が世間の悪評に耐えらえず、
「医療用マスクの枯渇を防ぐ最良の手段なのに、広報が悪くて国民に理解してもらえない」との嘆きを発信した。

私が驚くのは、2ヵ月半の期間と466億円をかけて、これしか出来ずに平然と他人のせいにしていることです。
(政府は1月28日にマスク増産に動き、2月12日に菅官房長官が来週以降、不足は緩和されると発言した。そして首相が4月1日に「マスク2枚配布」を表明し、4月12日以降順次届けるらしい。)

現場を知る者なら、不織布マスク製造機を35台発注し、1か月後には月産3億枚の生産を開始していただろう。
(製造機は日本製で、設計図もあるので制作費は総額30億円ほど、納期1ヵ月で可能だろう。日本でもマスクと不織布を製造しているから、空き工場を使い生産出来るだろう。)

実際に、既に台湾はマスクを7倍の月産3億枚に増産し、孫正義氏は日本の為に中国に月産3億枚を発注し、アイリスオーヤマは国内増産用の設備を発注している。

マスク配布にどんな意図があるか知らないが、この件は政府や官僚に、「最も必要な事を適切に施す能力が無い」ことを示している。
恐らくは、内閣に危機が無いか、政策立案者ら(官僚や大臣)に広い領域亘る専門家が揃っていないことの表れだろう(現場を知らない)。

残念ながら日本の中枢を占める官僚は法科出が占め、最近は忖度や誤魔化しの能力だけが目立ち、国民目線の欠落が酷い。

さらに加えて自民党コロナ対策本部の議員には、テレビやツイッターでウヨに人気があり、安倍人気を盛り上げた功績で参加した人物が目立つ。

当然、主要なポストに専門性など期待できない。
これでは今後繰り返し訪れる世界的な危機に対処できないだろう。



次回に続きます。

Wednesday, April 8, 2020

世界が崩壊しない前に 14: 18歳少女の戦い 1





*1

今回は、地球温暖化を強烈に訴えるグレタさんを紹介します。


 
*2


彼女は2018年末の「国連COP24」で訴えた。

「私は希望を語りません。
 何にもしないこのままではだめ!
 世界のシステムを変えなければならない。」

これに対してトランプやプーチンら首脳は、彼女の異常さを指摘し、操られていると嘲笑る。
日本にも同様の発言をする人はいる。


グレタさんについて

彼女は環境問題に関心を持つと自分で勉強を始め、やがてSNSで温暖化懐疑派に討論を挑むようになった。
感化された両親は、彼女に温暖化の現地調査や気候学者との対話の機会を与えた。

そして満を持して彼女はストックホルムの国会議事堂前で、一人でストライキを始めた。
彼女は幼少期より自閉症、強迫神経症があり、両親はストを始めるまで発作の再発を恐れていた。

彼女には始めるにあたり戦略があった。
先ず、SNSで実況中継を発信し続けた。
さらに緊張に耐えながら多くのメディアによるインタビューに答えた。

これらにより彼女の期待以上に、ストは世界に急速に知られ、彼女のメッセージの真意が世界に伝わった。
9月には161ヵ国で400万人が参加した地球温暖化ストップのストライキが行われた。
その後、彼女は数々の世界的な温暖化対策会議に引っ張り出されるようになった。

彼女の姿勢を示すエピソードがある。

ストライキ中に、ある男がベジタリアン用のバーガーを差し入れた。
(肉牛の飼育には多くの炭酸ガス排出が伴うので)
スト仲間は食べたが彼女は食べなかった。
彼女は、「あなたが差し入れを望むなら、次回から別の店のものを提供して下さい」と提案し、彼は二度と来なかった。
彼は便乗して自社製品を宣伝しようとしていた。


元々、北欧では小学校から環境問題を学習させ、中学校から政治の学習だけでなく政策についても討議させている。
国民のほとんどはボランティア活動を通じて、地域社会と密接に繋がり、政治意識が高い。

また北欧各国は「持続可能な社会」の実践で先行しているが、市民レベルでも取り組まれている。

つまり、スウェーデン、北欧から彼女のような警鐘を鳴らす人物が出ることは当然なのです。
おそらく日本からは望めないでしょうが。


次回に続きます。

Thursday, December 5, 2019

中国の外縁を一周して 9: 廈門から北京へ


*1


今回は、最後の廈門と北京の初日です。
廈門の暮らしと北京の夜、
そして廈門と北京の両空港でのトラブルを紹介します。




< 2. 宿泊した部屋 >
上: ホテルの部屋から見た朝焼け。

下: 杏林湾大酒店の一室。





< 3. ある億ションの一室から >

高速エレベータ―に乗って、最上階近くの一戸を訪れました。
窓からの眺めは絶景です。
この一戸は、一億近い評価額らしい。
ここには数多くの部屋があり、立派な家具調度品で埋まっていました。
退職した夫婦一組が住んでいます。
毎日、ここで孫一人を預かり微笑ましい時を過ごされており、部屋はおもちゃで一杯でした。

このような暮らしをしている人は私の周辺にはいない。

このご主人は大企業を10年以上前に退職し、このマンションを買ったようです。
大企業であれば年金は多いし、購入時、銀行から多額の借金が可能だろう。さらに退職前に企業から住居を安く支給され、多額の売買益を得ることも出来ただろう(かつて公務員の特権だった)。
それに加え、購入後に不動産が急騰しているのだからラッキーです。

このことが、代々都会暮らしで大企業にいた人と、地方から来てその日暮らしをする人の間に、ここ20年ほどで大きな格差を生んでいる。

実は、この眼下の干潟はやがて消えるそうです。
政府が近い将来、全部砂浜に変えるからです。
中国ならやるでしょうね・・・



< 4. 厦门高崎国际机场 >

ここで最初の洗礼を受けました。
それは国内線に乗るために税関で手荷物検査を受けている時でした。

突然、女性係官が私にいぶかしげにまくしたて、ストップをかけました。
まったく中国語が分からないのですが、状況からして北京へ何しに行くのかを尋ねているようでした。

そこで、私の中国旅行の15日間の日程表を彼女に見せました。
すると彼女は、それを取り上げて何処かに消えてしまいました。
しばらくすると現れ、無表情でもう行けと私達夫婦に促した。

事の経緯は分かりませんが、移民などを警戒していると感じました。

フリーの旅では、言葉が通じなくても、必ず自分でトラブルを処理しなけらばならない。
運か、経験か、機転か、他人の助けか、冷静さ、かが救いになり、北欧でも無事に旅行を終えた。

これも旅の醍醐味と言えるかもしれません。




< 5. 北京首都国際空港にて >

私達は廈門航空を使ったので、北京首都国際空港の第2ターミナルに着きました。
上記写真は参考に借用したもので、他のターミナルのものでしょう。

ここで簡単に、第2ターミナルから北京中心部に行く方法について触れておきます。

リムジンバス(机场大巴・・・线)、エアポートエクスプレス(机场线)とタクシーがあります。
リムジンバスは何種類もあり、タクシー乗り場のレーンの奥にあるようです。
リムジンバスで行っても、その後、ホテルまでタクシーや地下鉄に乗らなければならない(タクシーを拾えるかどうか不安)。
エアポートエクスプレスは階下にあり頻繁に出ているのですが、これまた他の交通機関の利用が必要です。

中国のタクシーは安いので使いたいが、長い待ち時間とトラブルに遭わないかが心配でした。

先ずはタクシー乗り場を見に行きました。
確かに写真のように長い行列はあるのですが、もの凄い数のタクシーが次々とやって来るので待ち時間は少なく、使うことにしました。

中国の幾つかの空港でタクシー乗り場を利用しましたが、すべてに差配する係員が一人はいるので安心です。




< 6. ホテルに向かうタクシーにて >
これらはすべて参考に借用した写真です。

ところが、ここでまた問題が発生しました。

私がタクシーの助手席に乗って、行先のホテル名と住所を書いたメモを見せました。
ところが、これが分からないのです。
この年配の運転手は近くにいた知り合いの運転手に聞いて、相手は大体の場所が分かるようなのですが、彼は分からない。

結局、この運転手は上の写真のようにスマホを操作して、やっと行き先を見つけて発進することが出来ました。
私も、自分のスマホでタクシーがホテルに向かっているのを横で、ずーっとチェックしていました。

結局は、無事着いたのですが、かなり時間がかかりました。
一つは、聞きしに勝る大渋滞がありました。
料金は妥当だったようです。

中国で乗ったタクシーはすべてスマホで音声ナビゲーションを使っていました。
おそらく百度マップなどでしょう。

どうやらスマホのアプリにホテル名を上手く入力出来ないようでした。
この問題は、北京だけでなく成都や蘭州などでも起きました。
最後には色々やり取りがあって何とか解決しました。

結局、私自身がスマホの百度を使えて、百度マップにホテル名を入力しておいて見せることが出来れば良かったかもしれない。




< 7. 王府井にて >

ホテルに着いてから、王府井へ夕食に行きました。
もう9時近かった。
小雨も少しあり、人はあまり多くは無いようでした。

ここで感心したのは高齢者の団体ツアー客です。
地方から来た観光客のようですが、夜にも関わらず、老人達が元気に買い物と食事へと走り回っていた。

私が入った食堂でも、彼らは賑やかでした。
本当に沢山の人が、旅行を楽しんでいました。


次回に続きます。




Friday, November 29, 2019

中国の外縁を一周して 8: 廈門を訪ねて 4




*1


今回は廈門の住宅事情と中国経済の実情を紹介します。


 
< 2. 廈門一等地の高層マンションにて >

上: これは廈門島の中心部にあるマンションの外観です。
このマンションが建つ一帯では、中の一戸が日本円で1億円を超えるものがある。
それもここ十年数年で値上がりしたようです。

下: この一室から、大きな湖に囲まれた美しい白鹭洲公园が眺望できる。
湖の向こうに廈門の高層ビル群が見える。
この一室で、ある経営者にインタビューすることが出来ました。


* 面白い経済の話が聞けました

彼の事業は、父親の代から続くブランド帽子の製造販売です。
父も彼も台湾出身ですが、30年ほど前から製造を中国で、主な輸出先は日本だそうです。
彼は営業事務所をここに定め、日本に行ったことはないが、日本語はペラペラでした。
気安く何にでも答えてくれた彼に感謝します。


幾つかポイントだけを紹介します。

A 偽ブランド問題 
彼の発言:
中国国内のネット通販で、この会社の偽物が出回ることがある。
大手ネット通販に訴えても、「個々の参加会社についてタッチしないし、個人情報なので・・・」との返答で、埒が明かない。
諦めているが、最近の傾向として、中国もブランド志向になって来たので助かっている。

B 製造拠点は中国で良いのか?
彼の発言:
コスト的にはベトナムなどが良いが・・・。
移転するなら20年前に決断すべきだった、今さら遅い。
しかし、中国は製造ネットワークが整って来たので、中国残留でもメリットが出せる。

C 店舗販売とネット販売
彼の発言:
我々は日本や店頭販売に重きを置いている。
ネット通販拡大を脅威とは思っていない。

私の感想
Aについては、予想通りで、あまり当局による規制が進んでいないように思う。
ただ他の場所で得た情報では、食品の安全性については規制が功を奏しているようです。

Bについては、製造ネットワークの向上が良い状況を生むだろうとは感じていたので理解できた。
しかし産業構造を二次産業から三次産業へ、高付加価値製品へと代えなけらばならい。

Cにつては、負け惜しみともとれた。
彼のグループの全製造員が減少傾向にあるので影響があるようだ。
但し、人数減については生産性向上が寄与しているのかもしれない。

やはり台湾企業は、直ぐ隣りにあり、気候と言語が同じ廈門を進出先に選び易いのだろう。




 
< 3. 廈門の裏町の安アパートにて >

今度は場所を代え、安アパートに訪れました。
ここは大きな道路に面した建物群(上の写真)から一歩裏に入った所にあるアパートです。
三階建てですが、一戸はそれぞれの階のそれぞれ一部屋に過ぎず、部屋にはトイレとシャワーがあるだけです(廈門では湯船を使わないのかも)。
部屋の広さは独身であれば狭くないが、台所はない。
給与の相場から考えると、家賃は重荷になるだろう。

やはり地方から来た人には、都市部の高騰する住居費は厳しい。



 
< 4. 厦门市图书总馆 >

上: 図書館の前から反対方向を見た。
ここは大きな文化広場で、文化館、博物館、科学館、ショッピングセンターなどが集約されている。

下: ここは廈門島の中心部にある図書館で、正面に入り口があります。
中に入りましたが写真は撮っていません。

一番の特徴は、広々としており、書架が低いこと、そして中央に大きなジャングルのような中庭があることです。
また読書・自習用の机が書架の横に数多く広がっていることで、オープンな感じがしました。

本の貸し出し手続きは、皆、読み取り器を使いセルフでやっているようで、合理化が進んでいた。



 
< 5. 夕食は海鮮料理 >

ここは島の北部、内海に面した厦门夏商国际水产交易中心に隣接する巨大な海鮮レストラン街の一つ兴旺海鲜城です。
ここで待望の海鮮料理を味わいました。

中に入って驚きました。
十数年前に入った2軒の海鮮料理レストランとはまったく趣と規模が違いました。
前回は、川に浮かぶ小さな船上の食堂と、外人向けの高級海鮮料理レストランでした。
前者の味は素朴で、後者は洗練された味でした。

どちらにしても、これほどの大量の生け簀を前にして、食材を選ぶとは凄いの一言です。
値札に16円/元を掛けたら日本の金額になり、これら食材を何種類か選んで、料理方法を伝え、2階のレストランで食べます。
2階レストランは広いにも関わらず、また水曜日の夜だと言うのにお客で一杯でした。
これらは中国の日常の食費からすれば高いのですが、よほど生活が豊かになったのでしょうか。

以前、韓国の市場で海鮮料理を食べたことがありました。
市場で食材を選んで、食堂で料理を頼むことをしましたが、規模が違います。


 
< 6. 店内とレストラン街 >

どのレストランも繁盛しているようでした。


次回に続きます。




Thursday, November 7, 2019

中国の外縁を一周して 3: 訪問した所


< 1. 民俗村の大理、崇聖寺三塔のレプリカ >

今回は私が訪問したすべての所を簡単に紹介しておきます。


 
< 2. 訪問都市、赤枠7ヶ所 >
黄線はシルクロード、青線は茶葉街道、オレンジ線は海洋交易ルート。
この三つが訪問都市の中で起源前より交易・文明伝播の重要な役割を果たした。


 
< 3.廈門観光 >
上: 赤枠がおおよその観光範囲で、ほとんどが厦門島内。
下: 宿泊した保養所近くの高層マンション。


*廈門市
福建省の海沿いの人口373万人の大都市で、古くから貿易で発展し、華僑を多く生み出した地でもある。

訪問した所。
中山公園(市民憩いの場)、新民菜市场(庶民の市場)、廈門大学、南普陀寺、开禾路(庶民の市場)、厦门市图书总馆(最大の図書館)、厦门夏商国际水产交易中心(巨大な海鮮レストラン街もある、兴旺海鲜城)、全总休养中心・杏林湾大酒店(労働者の為の巨大保養所)など。


 
< 4. 北京観光 >
上: 二日間で路線バスで回れる範囲を観光。
下: 景山公園から紫禁城を見下ろす。


*北京市
人口2000万の首都で、古いものも多く残っているがITなど第三次産業が成長している。

訪問した所。
故宮(紫禁城)、景山公園、什刹海(今、人気の湖岸の古い町並み)、颐和园(西太后お気に入り)、王府井(ショッピング街)、西单(ショッピング街)、琉璃厂古文化街(書画骨董街)、中国国家博物馆(巨大な歴史博物館)、天安门广场、北京西站など。


 
< 5. 開封観光 >
上: 開封博物館以外の観光地は城壁内を観光。
下: 開封市博物館。

*開封市
黄河のほとりにある人口530万人の河南省の都市。
宋時代の首都として有名で当時世界最大の都市であった。

訪問した所。
開封市博物館(開封の歴史博物館)、开封府(宋時代を再現したテーマパーク)、大相国寺、延庆观(道観)、开封市鼓楼广场(夜市)、铁塔公园(数少ない宋時代の遺跡)、万博时代广场(ショッピングセンター)など。


< 6.蘭州市観光 >
上: 細長い盆地にある蘭州市中心部を観光。
下: 新幹線の車窓から、西安と蘭州の間。


*蘭州市
甘粛省の省都で谷間を流れる黄河に沿って発達した人口310万人の都市で、古くはシルクロードの要衝として発達した。

訪問した所。
白塔山公园(眺めが良い)、中山桥(黄河に掛けた最初の鉄橋)、兰州西关清真大寺(モスク)、五泉山公园、兰州市博物馆(蘭州の歴史博物館、有名なのは甘粛省博物館)、敦煌艺术馆(出来立ての莫高窟の展示館)など。


 
< 7.成都観光 >
上: 1日で回れる都市部を観光。
下: 金沙遺址博物館。

*成都市
四川省の省都で、人口1600万人の大都市だが、多くの歴史的遺産や自然遺産もある。

訪問した所。
金沙遺址博物館(三星堆文化を継承)、武侯祠(諸葛孔明の廟)、杜甫草堂(唐の詩人の廟)、天府广场東側のショッピング街など。





< 8. 麗江観光 >
上: 盆地にある二つの古陳と周辺を観光。
下: 麗江古陳の甍。

*麗江市
雲南省の谷間にある標高2400mの人口110万人の都市で、古くはチベットとの交流で栄え、少数民族ナシ族の王都でした。

訪問した所。
麗江古城(数百年の伝統ある古い町並み、世界遺産)、黑龙潭公园(池に映る玉龍雪山が有名)、束河古镇、普济寺(チベット仏教)、古城忠义市场(庶民の大きな市場)、民主路の地下街(ショッピング街)など。

 
< 9.昆明観光 >
上: 二日間で路線バスなど行ける範囲を観光。
下: 中心部のホテル最上階からの眺め。

*昆明市
雲南省の省都で人口600万人の大都市です。
中国南端にあるが多くの東南アジアと国境を接し、多くの少数民族が住む。

訪問した所。
雲南省民俗村(中国全土の少数民族の巨大なテーマパーク)、雲南省博物館(雲南の歴史博物館)、西山風景区(断崖に掘られた龍門石窟が有名)、滇池海埂公园(琵琶湖の半分ほどの湖)、翠湖公園(市民の憩いの場)、昆明老街~南屏街(飲食・ショッピング街)など。

以上、様々な所を見聞しました。

しかし中国を知ると言う意味では、他にも重要なことがありました。
それはしばしばハプニングが起こり、中国の人々と直に触れ合い、ハット気付かされるのは様々な交通機関、飲食店、ホテルなどを利用した時でした。
これがフリーの醍醐味かもしれません。
また移動中の車窓の景色も、目を凝らして見ていると様々なことに気付かせてくれました。


次回に続きます。







Tuesday, November 5, 2019

中国の外縁を一周して 2: 目を見張る変化



< 1. 麗江の巨大な別荘街 >


今日は、中国旅行での驚きを語ります。
私は三十数年前から計8回中国を訪れているので,
幾つかの変化を感じ取ることが出来ました。


 
< 2. どこもかしこも建築ラッシュ >

上の写真は新幹線から見た西安付近で、多くが建築中で、その数がべらぼうに多い。
通常、中国の新幹線駅や空港は都市部から離れているので、これらの建物は交通の便が悪いはずです。
おそらく巨大な町ごと、または新たな交通機関を造ってしまうことで解決しているのでしょう。

下の写真は麗江から昆明までの新幹線で見た大理辺りで、こんな奥地にも規模は小さいが建築中が目立った。


 
< 3.廈門の億ション? >

これは高層マンションの一室から見下ろしたところです。
この持ち主によると一戸は1億円近いそうです。
廈門ではここ十数年ほどで不動産価格が十倍以上になった。


* 私の中国遍歴

1980年代後半に香港と広州を社内旅行で訪れました。
これが初めての中国訪問でした。
この時、広州の街を深夜まで歩き、人々の活気を肌で感じ、身震いしたものでした。
当時、台北よりかなり生活水準が遅れていましたが、遥かにエネルギッシュでした。
成長を確信したのが懐かしい。

その後、上海と北京に視察や社内旅行で訪れています。
次いで、廈門の友人を夫婦で尋ねて、廈門と客家土楼などを見学しました。

後に観光ツアーで西安・洛陽、桂林を訪れた。

そして今回のフリーの一周旅行です。


 
< 4. どこも観光客で一杯 >

上は、夜遅い北京の王府井。
多くの高齢者の団体観光客が通りを闊歩し、飲食店、土産物屋で楽しんでいた。
おそらく地方から来た人々でしょう。

下は、麗江の四方街。
ほんとに多くの観光客で賑わっていた。
団体客もいるが、フリーらしい少数のグループやカップルも多い。
欧米人は数えるほどで、ほとんどが中国人か、稀に隣国の東南アジアからの人でした。

 
< 5. 都市部の道路状況 >

上は北京で、下は蘭州です。
何処も車、車で一杯でした。


* 中国の印象

一言で言えば、大きく変化し続けていることに尽きます。

廈門を十数年ぶりに訪れましたが、町の様子は様変わりし、高層ビルが乱立していました。
中国各地のどんなに奥地に行っても高層住宅の建設ラッシュでした。

どの都市に行っても、普通乗用車がひしめき合い、渋滞が常態化している。昔のように自転車で交差点が埋め尽くされることはなく、せいぜい昆明でバイクが目立つぐらいです。

観光ツアーでは気付かない発見もありました。
路線バスなど様々な交通機関を利用していると、人々の親切やマナーの良さを知ることが出来ました。
当然、日本や先進国と違うところもあるが、どんどん向上しているように思える。

概ね、若い人ほど親切でマナーが良く、高齢になるほど傍若無人なようです。
これは北欧とは逆のようです。
経済発展がそうさせているのか、はたまた教育がそうさせているのか?
生活の余裕が生み出すものなのか?

お願いしたアンケートの回答や数人との会話、街行く人々の様子から、自信のようなものを感じた。
彼らは経済成長や生活の改善は政府だけの力ではなく、中華文明の秘める力によるものが大きく、だからこそ持続出来ると思っているようです。

暮らしの向上を様々な場面で感じることが出来た。
先ず、十数年前に比べると国内旅行者が大幅に増え、それに連れて海外旅行に行く人も増えている。
都市中心部の百貨店、専門店、大型スーパーの商品価格は日本に比べ安いとは言えないが、いつも大賑わいでした。
幾つかの都市で、飲食店の店員募集の給与を見ると月8~12万円ぐらいでした。
三十数年前は都市部で月5千円ほどでした。


私は概ね中国の経済成長が今後も続くと感じました。

日本で出版されている中国経済の本によると、バブルが弾ける要因が幾つも挙げられているが、それよりも開放政策(自由競争)による生産性向上(IT関連など)や旺盛な労働意欲が勝って良好な結果を生み出しているようです。
おそらく中央政府や地方自治体の都市開発(公共投資)が、現在の好循環を生んでいるのでしょう。
欧米の自由主義経済からみると不可解なのですが、税金に頼らない公共投資に鍵があるようです。


 
< 6.蘭州だけは中心部を外れるとバイクが多かった >


これから各地の状況を紹介しながら、中国の発展と変化、歴史、人々の生活などを見て行きます。


次回に続きます。




Thursday, October 3, 2019

北欧3ヵ国を訪ねて 90: 最後に




*1

今日で北欧の旅行記を終えます。
最後の思いを記します。


 
*2



12日間の北欧旅行は発見、冒険、感動の素晴らしい日々でした。
春が訪れたばかりの北欧では、自然と人々が正に輝いていました。

北欧は閉塞感漂う日本とは別世界だが、だからと言って高層ビルが乱立し大発展を遂げているわけではない。
しかし心の豊かさが彼らの表情や態度から伝わって来る。

30年ぶりの訪問で北欧の新しい側面も見た。
自然に優しい自転車社会と、国境で人を峻別しない移民受け入れが進んでいた。

この旅行は私にとって、初めての海外一人旅でした。
英会話、旅行手配、現地の移動とトラブル対処もすべて自己責任でした。
緊張と歩き疲れはありましたが、かけがえのない旅となりました。


旅行のアドバイス

私の全旅費は28万円です。
私は中華航空を利用し、朝食以外の大半はコンビニで購入し、ホテル・航空券・鉄道・フェリーの手配は日本からインターネットで半年前から直接した(不安ではあったが、まったく問題は起きなかった)。

少し後悔しているのは、各首都のシテイパス購入です。
これは便利なのですが、多くの観光を詰め過ぎて、現地の人との交流のチャンスを逃してしまった。
交通パスは便利でお薦めです(シテイパスと一緒の首都もある)。

 
*3


皆さんにお願い

早いうちに北欧を訪れ、自分自身と幸福について見つめ直して欲しい。

日本人の多くは井の中の蛙で満足している。
当然、彼らは諸外国が如何に苦労して平和、幸福、豊かさを手に入れたかを知らない。
我々よりも遥かに心豊かに暮らしている国々が世界には多くある。

世界は多くの事を教えてくれる。
例えば、中国の秦帝国はそれまでの大量の奴隷の殉葬を俑(人形)に替えた。
続く漢帝国の初期、奴隷制は後退し、繁栄を始めた。
しかし漢帝国が亡国を迎える頃には、奴隷制は拡大していた。

また世界中に前世紀まで原始的な生活を続けていた先住民族を考えてみよう。
彼らの多くは1万年間も原初生活を続けていたのではない。
彼らは数百年前、他の部族との抗争から、僻地に活路を求めて移り住んだ人々です。
そして文明との接触を断って安全を得たが、失ったものも多かった。

これらの事例は、今の日本を暗示している。

日本はがむしゃらに働き一度は欧米に追いついたが、30年前から衰退を始めた。
目標とした米国は、今や金融とIT以外、国民にとって魅力的とは言えない(安全、福祉、格差で)。

今の日本は凋落の中で彷徨い、見果てぬ夢を負い続けている。


今後について

理想とすべき北欧を訪れた。
しかし、まだ二つの重要な国が残っている。

一つは、今後覇権を握るだろう隣国、中国です。
中国は既に最大のビジネスパートナーであり、異なる体制を持つ軍事大国で因縁もある。
今年、私は中国を一周旅行し、この目で発展、暮らし、歴史を確認して来ます。

その次は、最大の同盟国で覇権国でもある米国です。
現在、米国は内部で所得階層と人種で分裂し、もっとも格差が拡大し、軍事的な危険性も増している。
出来れば、3年以内に米国と幸福度の高いカナダを共に訪れたい。

これにより模範の国、急成長の隣国、反面教師の大国の三つを見終えることになる。
そして何かしらの日本の進むべき道が見えることを願っています。


永らく私の旅行記をお読み頂きありがとうございました。

これで終わります。

しばらくブログを休みます。


Wednesday, October 2, 2019

北欧3ヵ国を訪ねて 89: 北欧の旅を終えて 10 : 北欧の人々の声 3







< 1.平均的なスウェーデン人の顔 >


今回はスウェーデンの白人男性を紹介します。


 
*2


帰国時、彼はストックホルム空港で乗り継ぎの待合室で会った人です(私の帰国ルートとは別)。
これが最後のインタビューになった。
彼とも英語でやり取りし、英語のアンケートを見せて
英語で記入してもらった。


彼の回答を紹介します。

1. あなたの国で最も素晴らしいものは何だと思いますか?

答え: People, Sweden is very clean.(訳: 人々と綺麗な国 )

2. 現在、あなたの国や生活で不安や不満はありますか?

答え: Politicians, creating problems
( 訳: 政治家達、問題が多い)

3. 何があなたの国を良くしていると思いますか?

答え: Improvement of Swedish system: it was much better before.
( 訳: スウェーデン社会の改革力、昔の方が良かった)

4. 日本について知っていること、または感じていることはありますか?

答え: Orderly, beautiful, friendly people, great food, Sake, and Japanese Beer.
( 訳: 秩序正しい、美しい、親切な人々、素晴らしい食べ物、酒とビール)

5. 大半の日本人は北欧について無知で、暗いイメージを持っています。
何にか一声お願いします。

答え: very high tax, less entertainment 
( 訳: 重税、娯楽がない)


 
*3


解説と感想

彼は白人の40歳代のスウェーデン人です。
彼はおそらくビジネスマンで、空港で待ち時間を過ごしていた。

彼が指摘するように、北欧は国民(経済界と労働界、政治家と国民)が一体になって改革を続けることが出来る。

世界で初めて高度な福祉政策を取り入れたが、高齢福祉で老人の孤独や財政負担が問題になると、大胆な修正を行った。
初期は自宅から離れた新設の老人ホームが目玉であったが、現在は子供達が住んでいる街で老人が自立出来るようにコミュニティ全体で支援するシステムに変更した。
(これが日本の介護システムの原型になった)
今でも男子の育児休暇取得の奨励と期間延長で北欧三ヵ国は試行錯誤を続けている。

また世界の金融資本主義の荒海にもまれながら、自国の格差拡大を抑制し、且つ競争力向上を図り、経済成長を続けている。
これは経済界と労働界が共に、成長産業への移行と経済システムの刷新を行っているから出来ることです。

教育は、学校教育方針の素晴らしさだけでなく転職時の教育も充実している。
また個人でも生涯教育やスキルアップに熱心です(日本は先進国最下位か)。

まさに北欧の発展は高い政治意識とチャレンジ精神のある国民の賜物と言える。

彼の指摘から、スウェーデンの苦悩が伺える。
1991年以降、経済(金融)重視か福祉優先かで幾たびか政権が交代しており、経済成長の鈍化と格差の拡大が進んでいる。
スウェーデンは他の北欧ほど経済は良くない。

彼は5番の回答で、私が例として書いたおいた「重税と娯楽がない」をそのまま書いている。
私は彼が自国の状況を批判的に見ているのか確認していなかった。

彼の言動から察するに、日本に来たことがあるか、日本に非常に好感を持ってる。

ストックホルムでも最近、ナイトスポットが出来ているようだが、依然として日本の歓楽街とは比べようもないはずです。
日本の赤ちょうちんや夜の街などは男性天国です。
これを知れば、北欧の男性と言えども・・・・

やはり重税を避け、お金を自由に使い、男性優位に暮らせることを望むのかと思ったりもする。


北欧を旅行して、北欧人の日本へのイメージの良さは格別で、気分が良かった。


次回に続きます。