Sunday, April 21, 2019

平成の哀しみ21: 深まる亀裂 19: 軍拡のジレンマ 2



軍備増強の思わぬ落とし穴

A 膨大な軍事費
実は、軍事費に上限が無いのです。

嘘のような話ですが理由は簡単で、軍拡競争で軍事費は上昇し続けます。
冷戦時代、米ソの核弾頭は地球を7回全滅させる量になった。

ここまで来れば、他の産業への投資不足が起こり、経済に悪影響が出ます。

日本は朝鮮戦争とベトナム戦争時、米国が軍需物資を買ってくれたので好況になった。
しかし太平洋戦争時、日本は総生産額は上がっても生活はどん底だった。

 


B 癒着する軍産複合体
軍需産業は成長すると政府と癒着するようになる。

理由は簡単で、政府が大口の発注者で機密を共有することになるからです。
米国の子ブッシュ大統領や明治維新の長州軍閥(陸軍)などが好例でしょう。

開戦は双方に莫大な利益と賄賂をもたらします。


C 拡散する兵器
軍事大国で育った兵器産業は輸出に拍車をかけるようになります。

中東は米国とフランス、ロシアの巨大兵器市場です。
中東戦争の初め、米国は短期間に大量の兵器をイスラエルに提供し、劣勢を優勢に変えた。

大国は覇権争いで、兵器産業は商売で、敵対する双方の国や戦闘集団に兵器を供給し続ける。
こうして世界各地で紛争が悪化し長期化します。


次回に続く





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