Friday, February 8, 2019

雪の北海道 7: 阿寒湖を楽しむ






今回は、阿寒湖の温泉街、アイヌ文化、氷上のイベントを紹介します。
これらは1月29日の夕刻から翌朝までのことでした。


 
< 2. 阿寒湖の地図 >

左下の茶色の楕円枠がホテル、赤線が既に紹介した朝の散策ルートです。
今回紹介するのは、散策した温泉街の黒線と、氷上のイベント会場(紺色楕円枠)への徒歩ルートのピンク線です。
黒線の右端の赤い矢印に阿寒湖アイヌシアター「イコロ」があり、ここでアイヌ民族舞踊を見ました。
その手前がアイヌコタン(集落、土産物街)です。
オレンジ線は私達が乗った氷上のスノーモービルのコースです。


 
< 3. 夕刻の阿寒湖氷上 >

氷上に出たのは16時過ぎから17時まででした。
日没は16時30分でした。
厚い雲が空を覆い、細かい雪が冷たい風に乗って湖上に吹き付けられていました。

上: 撮影場所は既に氷上で、湖の中央部を望む。
奥にイベント会場が見えている。

中央: 氷上を進んでいくとホテルの前辺りの氷上にフクロウの雪像が見えた。

下: このテントはすべてワカサギ釣り用のテントです。
既に釣り人はいないようです。




 
< 4. イベント会場 >

上: イワナ釣りのテント内。
敷かれたコンパネの両側に数個の穴が並んでいます。
この場所はすべて有料で貸し出されています。

中央: 右側の小屋がイワナ釣りのレンタルを行っている。
良く釣る人は1日に3桁釣るそうです。

左側の小屋で、私はスノーモービルを申し込みました。
生まれて初めて乗りました。
妻と二人乗りで往復2kmを行きました。
湖上中央に向かって1kmも進むと、夕暮れと雪混じりで端が見えず少し不安になりました。
またスピードを出していると顔に雪が当たり視界が悪くなり必死でした。
久しぶりにスリルと爽快感を味わいました。

時間が遅いからでしょうが、スノーモービル客は数組で、私以外は中国系の人だったようです。


下: 帰路に着いて、湖に面したホテル街を撮影。


 
< 5. 温泉街を散策 >

19:30頃からホテルを出て、温泉街を歩き、アイヌコタンの通りまで行きました。
さすがに雪が横殴り吹き付ける状況でしたので、人出は数えるほどでした。
ここでも家族やグループで歩いていたのは中国系の観光客でした。


 
< 6. アイヌコタン >

上: この坂道がアイヌコタンで、両側にアイヌ民族の民芸品や物産の店が20数軒並んでいます(下側から撮影)。
この坂を上って右側にアイヌシアター「イコロ」があり、20:30から古式舞踊を見る予定です。

彫刻などの民芸品の店はまだ数軒開いていました。
45年前の学生時代にこの通りに来て、当時ブームだった熊の彫り物を一生懸命、品定めして買った記憶があります。
私は懐かしくて一軒の彫刻店に入りました。
店内に陳列されている彫り物の作風は依然とガラリと変わっていた。
厳しい自然をイメージさせる鮭をくわえた熊は消え、親しみのあるソフトな感じの彫り物、特に小さなものが多かった。
ここの店主と、土産品の彫り物の変遷などについて話しました。
日本中に熊の彫り物は行きわたり、売れなくなって久しいが、今は海外の観光客が買ってくれるそうです。
観光客は冬、1月こそ少ないが、5~10月には多く来てくれて、彫り物師の仕事はあるようです。

結局は何も買わずに出てきました。

この坂の上の左側に小さなアイヌ生活記念館があり、入りました。
無人で寄付をして入場します。
一応簡単なアイヌ民族の風俗がわかるようになっています。


下: アイヌシアター「イコロ」の古式舞踊。HPから借用。

1月の上演は日に1回、30分ですが、歌と踊り、簡単な祭祀を見ることが出来ます。
無料バスが温泉街のホテルとアイヌシアター「イコロ」間を行き来しています。
繁忙期は日に4~5回、さらに「イオマンての火まつり」の公演も夜1回あります。

貴重な先住民族の文化を知ることが出来ました。




 
< 7. 朝、氷上を歩く 1 >

一夜明けると快晴でした。
新雪が綺麗に辺り一面を覆っていました。
散策したの7:30から30分ほどでした。
日の出は6:43でした。

既にイベント会場の開店準備が進んでいました。
中央の写真の奥にスノーモービルが並んでいます。






 
< 8. イベント会場 >

上: ワカサギ釣りのテント。
小さい方が一日貸し出し用のようです。

下: 右手が湖の中央側で、赤いネットの右側でスノーモービルを走らせます。
この快晴の下で、走れたら良かったのですが。


 
< 9. ホテル街側を望む >

上: 雪上車が雪煙を上げて除雪している。
このような重機が氷上を行き来きするのですから驚きです。

下: 中央に雄阿寒岳、右手に阿寒湖荘が見えます。


 
< 10. 氷上からホテルへ戻る >

上: 阿寒湖荘から氷上に出るには、氷が融解している所を避け、赤いネットで挟まれた左側の通路を通ります。
ちょうど私達がこの通路を帰りかけていると、後から除雪車が追って来ました。
ふっと足元を見ると、雪が少なく氷が露出している部分が目に入りました。
それを撮影したのが下の写真です。
どうやらこれがフロストフラワーのようです。
氷上に小さな花のような結晶群が見えます。
ここは通路なので、潰れているところもありますが。

じっくり写真を撮ることが出来ませんでしたが、こんなに簡単に出会えるたのは幸運でした。
このフロストフラワーを見るためには、雪の積もっていない凍った湖面が最低の条件なのです。


次回に続きます。


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