Monday, September 30, 2013

何か変ですよ26: 憧れだった曾野綾子さま

 曾野綾子

< 曾野綾子 >

私はかつて彼女の美貌と著作に魅せられました。
彼女の作品に溢れる温かさと慧眼に惹かれた。
しかし私は、いつしかむなしさを感じるようになった。
「出産したらお辞めなさい」で、ついにその思いは確定的となりました。
彼女の影響が大きいだけに、何が問題なのかを記します。

私は彼女の紀行文や随筆を読んだことがありました。
若い頃、その著書から安らぎを得たこともありました。
しかしその後、マスコミに散見する彼女の言動には違和感を持ちました。

ある時、彼女の中東を巡る紀行文を読んでいたら、ユダヤ人を小馬鹿にする文に出会いました。
それは、彼女が強固なカトリック信者だと認識した瞬間でした。



笹川良一

< 笹川良一 >


かつて、日本財団の講演を企業の動員で聞かされたことがありました。
その講師は、日本文化を賞賛するあまり、他国の歴史や文化を稚拙に矮小化していた。
彼は立派な学歴があったが、数カ所だけ実にお粗末な内容でした。
もっとも、参加者は、その問題に気づいてはいないようでした。
この財団は右翼のドン、競艇の笹川氏によって創立され、その会長が曾野綾子氏だったのです。

彼女は「日本文化や歴史の尊厳を傷つける者、汚点を指摘する者」に反対する勢力の代表だったのです。


先進国との差は歴然。復職だけでなく待遇、所得、人権の問題もあります。

< 先進国との差は歴然。復職だけでなく待遇、所得、人権の問題もあります。 >

何が問題なのか?
保守と革新、右翼と左翼の両方があってこそ、世の中は釣り合っています。
だからこそ、読者には是非とも注意してもらいたい。
社会を見る目、社会の実情を知る姿勢を放棄してはならない。
往々にして、一方に偏る人は、感情に流され実証的に判断することに弱い。
今回の発言に関わる状況、産休後の復帰困難さ、シングルマザーの困窮、人口減少などの実情を知れば、今回の愚かな発言はなかったでしょう。
私達は、安易、安逸に流されてはならない。
辛口の社会学者上野千鶴子氏の言説を参考にするのも手です。


上野千鶴子

< 上野千鶴子 >

幸い、世論が曾野氏の発言に否定的だったことが救いです。





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