Thursday, February 27, 2020

世界が崩壊しない前に 3: 警鐘を鳴らし危機を乗り越えようとした人々






ここ半世紀の間にも様々な危機を訴え、乗り越えようとした人々がいた。
人々は彼らをどう見ているのだろうか?
残念なことに彼らは無視され貶められることが多い。


幾つかの事例を見ます

A 京都大学原子炉実験所の研究者らは、福島事故の前から原発の危険性を訴えていた。

B 百名を越える世界の学識経験者(ローマクラブ)が、資源・人口・環境などで地球は成長の限界を迎えると訴えた。

C ソ連の元書記長ゴルバチョフは、核戦争勃発の危険を訴えた。

D スノーデンは、自ら関わっていた米国政府による電話やインターネットでの世界の要人と米国民への監視体制が進行していることを暴露した。

E グレタは、先進国首脳に対し、地球温暖化に対する無策を痛烈に非難し続けている。


それでは世界はどのように反応したのか?

A: 福島原発事故後も訴えは無視され続けている。

B: 皮肉だが、少しは前進している稀なケースです。

ローマクラブ発表の後、アラブ石油輸出国機構が米国のイスラエル寄りを封じるために、始めて石油価格の大幅引き上げで対抗した。
これが後に、石油価格高騰から世界的な節約へと繋がった。

C: 彼の提案により核兵器削減は一歩進んだが、交渉相手の米国から梯子を外され、彼は国内で孤立し努力は徒労に終わった。

D: 彼と他に二人も同様に訴え続けているが、事態は変わらず、彼らは米国の司直の手から逃げ続けなければならない。

E: 一人で立ち上がった少女の行動は、世界の人々、特に若い人に地球温暖化の危機を自覚させた。
しかし自覚が必要な首脳ほど彼女を茶化すか、迷惑扱いしている。

概ね、多くは警鐘を無視し、危機を無視するようです。


現在も、日本の経済・金融政策、米国主導の自由放任経済に警鐘を鳴らし続ける学者はいるのだが・・・



次回に続きます。



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