Saturday, May 24, 2014

人類の歩みと憲法 16: 進むべき道、危険な道





< 1. ミサイル発射 >

この連載は今日で終わります。最後までお読み戴きありがとうございました。
まとめとして、私が考える最善策を紹介します。




< 2. 日独伊による三国同盟 >

今こそ、皆さんの慧眼が望まれます
戦端が開かれれば、数十万から数百万の犠牲は出ます。
一度、戦争が起きれば途方もない苦難が降りかかり、終戦後、社会はすさみ、その修復には年月がかかります。
犯罪集団やテロ活動の犠牲とは桁違いです。
確実に起きる大災害すら気に留めない人が、他者への恐怖には非常に敏感です。
為政者がテロ集団に拘束されている海外邦人を救えないので悔しいと言うと、我々はその気になり、軍隊派遣を了解しそうです。
しかし一呼吸おいて、銃社会を思い出して下さい。
海外で救助や支援を拒む国はまずいないでしょう。
むしろ戦争が始まると、如何に兵士や国民が見殺しになるかは明らかです。
かつて、海外の邦人を自己責任と言い放ち、救援しなかったこともありました。

残念ながら紛争や戦争はいずれ起きるかもしれません。
大事なことは戦争被害を小さく発生頻度を少なくする、広域的・長期的な視野が必要です。
極度に戦うことを恐れ安易な道に進むことは、むしろ危険を深めることになるでしょう。




< 3. 国防軍 >

今やるべき事
1.憲法の解釈変更は行わない : 法理論の常識として許されません。これが可能なら、権力の濫用防止が目的の憲法は無意味です。ヒトラーの独裁を思い出して下さい(この連載のNo.6に概要)。

2.与党案の憲法変更は行わない : 現憲法は世界的にみて最新部と古い部分が混在していますが、与党案では先進国中、人権などでさらに時代遅れに向かうでしょう。さらに軍事では派兵が容易で、軍権が強化された一昔前に戻るでしょう。

3.同盟(集団安保)は隣国を優先し、並行して国連改革を進める : 憲法9条維持により世界と周辺国を安心させる。米国には同盟の現状維持を了解してもらい、漸次、従属を脱する。

4.9条や違憲審査制度、国民の知る権利などについて憲法改正を行う : No.3の進展に応じて行う。国連を強化し、国連主導の軍事的強制措置が適切に行われるようにし、これへの派兵は行う。一部の大国に追従した派兵では無い。



< 4. 外交官が書いた日米関係の裏側 >

しかし、これには大きな障壁が立ちはだかります。
一番は、米国が許さないでしょう。
過去、米国の意に反して、隣国への自主外交を目指した首相はすべて短命に終わりました。
裏で何が起きているかは「戦後史の正体」孫崎享著に詳しい。

今一つは、現状の曖昧な歴史認識や恐怖心の払拭には時間がかかるでしょう。
しかし手が無いわけではありません。
1992年、ヨーロッパでは欧州共通教科書「ヨーロッパの歴史」が発行されました。
これは各国12名の歴史家が討議を重ね4年をかけて共同執筆されたものです。
想像して下さい、敵味方に別れて数千万の死者が出た戦争を一つのストーリとして書ける素晴らしさを・・・
日本でも過去に一部で試みられたが、再度取り組むべきです。




< 5. 統一見解のもとに書かれた歴史教科書 >

最後に
日本は侵攻した国であり、豊かで民主主義の先輩国なのですから、日本が範を示すべきです。
ドイツはそれを行いました。

女性の皆さんにお願い。
女性が立ち上がれば、社会はもっと安全で平和になります。
歴史は、女性の活躍や政治参加がより平和になることを示しています。
世界で原発推進国の多くは女性の地位が低い国です、一度チェックして下さい。




< 6. EUのマークと参加国 >

少なくとも、私の提案と真逆の選択は禍根を残すことになるでしょう。














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