国が戦争を始めた時、「国民に責任があるのか」、日本と米国について考えます。
三つの隣り合う独裁国について
日本と戦争の可能性が最も高いロシア、北朝鮮、中国について考えます。
ロシアは最大の脅威です。
プーチンは狂気の独裁者で、隣国侵攻を繰り返している。
ウクライナ戦争の結果次第で、日本との戦争が起こるかもしれません。
ウクライナを支援し、ロシアへの用心を怠らないことです。
ロシアと中国がこれ以上他国へ侵攻しなければ、北朝鮮の危険性は低いでしょう。
日本にとって、一番重要なのは中国です。
私は、長年中国を旅行し見て来ましたが、ロシアに比べ暴発の可能性は低いと考えます。
国民は数十年にかけて非常に豊かになり、発展が全土に行きわたっています。
同じ独裁国家でも、ロシアに比べれば民度が向上し、それが経済や技術の発展に表れています。
つまり、日本は中国との外交交渉に力を入れるべきで、断絶は絶対に避けるべきです。
中国がロシアから離れ、欧米と敵対しないようになれば、安全保障上ベストでしょう。
ロシアも北朝鮮もさらなる暴挙に出にくくなる。
もしトランプと一緒になり、中国と対立を深めるなら、中国・ロシア・北朝鮮の同盟は強固になり、最悪となります。
米国は、共産主義を敵視し過ぎであり、特にトランプ政権下では身勝手で、独裁者に友好的なので注意が必要です。
トランプが大統領職を退けば、米国は良識を取り戻し、ウクライナと東アジアにとって良くなるはずです。
戦争を起こさない為に
最後に日本国民について考えます。
第5話で「戦争の再発防止策」を提示しました。
これらを達成するには、大きな障害を乗り越えなければなりません。
それは「タテ社会」「村意識」「高い帰属意識」「家父長制」で言い表される日本の基底文化と関りがあります。
これは日本の長所でもあり欠点でもあります。
第4話で「神風特別攻撃隊」について見たように、日本国民は周囲の状況に合わせ、自分を押し殺し、黙々と従う傾向が強い。
この傾向は、今も変わりません。
これは団結力を生むので長所となるのですが、組織全員がトップの方針に従い猪突猛進してしまうことになります。
天皇や社長の命令であれば、善悪は横に置いて、目標達成に一丸となって行動します。
この時、間違いを正すような行為は裏切りとみなされ、内部告発は粛清されます。
したがって他の組織とは、往々にして意見が合いません。
例えは陸軍と海軍、財務省と通産省、それぞれが自分の領分を守るだけで、全体を見ることが出来ない。
このような組織文化にあっては、組織に馴染む人間が、他から見て道を外した行為をしても、組織は彼らを守るようになります(ダブルスタンダード)。
軍の中堅が満州事変、五・一五事件、盧溝橋事件で無法な事をしても軽く済んだ理由が、これです。
当時も今も、日本では組織から国まで、間違ったまま突っ走り易い。
治安維持法や国家総動員令など、国民を統制する法律が安易に制定され、運用がどんどん厳しくなるのも、日本の精神文化のなせる業です。
日本には、民主主義が育ち難い土壌があるのです。
私達は、最低でも、この精神文化を理解し反省しながら、社会や国の運営に携わり、チェックする必要があるのです。
実は、この精神文化は、千年に及ぶ東アジアの農耕文化に起因しており、島国の日本が特に古い形で強く受け継がれて来たのです。
このことが、ロシアや中国が共産主義の独裁に、日本がファシズムに馴染んだ理由なのです。
天皇と日本の独裁
微妙な問題です。
卑近な例ですが、薬中の人が、禁断症状が出た時に、薬物に手を出すのと似ています。
平安末期から明治維新まで、天皇は政権交代時に、次の支配者に祀り上げられ、正当性表明に利用され続けた。
この手は海外でもよく使われるのですが、日本は海外(異民族)からの政府転覆が無かった為に、万世一系を唱え易く、非常に有効だったのです。
この事と、上述の日本の精神文化がうまく適合して、明治以降の政体が太平洋戦争まで続いたのです。
統帥権の問題は一例ですが、政府と軍は天皇を祀り上げ利用し、縋り続けた。
翻ってみると、日本の軍国主義には明確な独裁者はいなかった。
天皇から陸軍の東条まで、一人に権力が集中し権限を振るって戦争を始めたのではない。
どちらかと言うと、軍(歴代首脳と多数の中堅幹部)、内閣(歴代首相と多数の大臣)、そして数人の天皇が、逐次、戦争開始と継続に加担しており、一人の責任に特定できない。
逆に言えば、無責任体制こそが元凶と言える。
最後に
日本は素晴らしい国であり、自然や文化は誇れると私は思う。
しかし、国が大きく進むとか徐々に衰退する時、その方向づけや、コントールに国民も政治もうまく対応できない欠点を持っているように思う。
これらの欠点に気が付いて日本を良い方向に牽引してくれる指導者が出ることを心より願います。
--目次---
1話;悪化の責任は誰に
2話;皇軍が選んだ道
3話;独裁に魅了された人々
4話;皇軍の軍人魂とは
5話;日本の戦争を振り返る
6話;軍備と敵について
7話;戦争に向き合う
8話;米国民へのお願い
次回に続きます。




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