Wednesday, November 27, 2019

中国の外縁を一周して 7: 廈門を訪ねて 3





 
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今回も引き続き、廈門島を紹介します。
写真は2019年10月16日(水曜日)の
10:30~14:00に撮影したものです。





 
< 2. 开禾路 1 >

こちらは前回紹介した新民菜市场より規模が大きく、水産物の品揃えが豊富でした。
それも生きている魚や海老、貝が狭い店内に大量に並べてあった。
の通りから300mほどで河口なので可能なのでしょう
地元の人が行き交い、多くの人が気楽に買って行く。
生活が豊かになっている印象を受けた。



 
< 3. 开禾路 2 >


 
< 4. 高架の正体 >

上の写真: 私は右の高架は高速道路と思っていたが、違った。
以前は無かった。

下の写真: この高架には駅があって、見に行くことにした。
ここは先ほどの开禾路(市場)のすぐ近くです。

 
< 5. 新交通システム >

上の写真: 階段とエスカレーターを使い、途中の階にある駅で切符を買い、最上階まで上がった。
そこはバス専用のレーンでした。
試しに一駅だけ乗りました。

現在、廈門ではこのような新交通システムや地下鉄が続々建設中です。
廈門島内の移動は、友人の車駐車場が少ないのでタクシーを利用したりまたこのバス出来立ての地下鉄を使いました。

 


< 6. バス駅付近の景観 >

この辺りは古い町並みと高層マンションが混在しています。


 
< 7. 廈門大学  >

上の写真: 門をくぐって振り返ったところ。

実はこの門をすんなりと入れなかった。
門の前で、この大学の職員と待ち合わせし、一緒に中に入ろうしたら、警備員が制止し
一緒の職員が交渉して、やっと入れた。
中に入ると、意外にも多くの中国人観光客が団体で見学していました。

廈門大学は国立大学で中国の国家重点大学42校の一つです。
ここは有名大学でもあるのですが、緑に覆われ、キャンパスが広く、武漢大学と並んで『中国で最も美しい大学』と言われています。
かつてニクソン大統領が廈門を「東洋のハワイ」と称えたことがあるのですが、正に大学はそれに値します。


 

< 8. 構内を行く >

先ず歩いて気付くのは、東南アジアの留学生が多いことです。
全学生4万人の内、海外からの短期研修生や留学生は4千人ほどいるそうです。
これは廈門大学が他の大学より国際交流に力を入れているからで
これもかつて廈門が諸外国の共同租界地(コロンス島)だったことそしてこの大学が華僑のリーダーによって創立されたことに起因しているのでしょう。

写真に写っているのは学生寮や食堂、講義室などです。
かなりの学生が寮で生活し、キャンパス内に食堂が10棟以上あるそうです。
寮費や学費は安い。
建物は新旧あるが、古いものにが感じられた。


 

< 9.図書館 >

下の写真: 中に入りたかったのですが、写真撮影を断られたので諦めました。


 

< 10. 南普陀寺 1>

この寺は唐の末から五代にかけて禅寺として始まり、今は在外華僑の信仰を集めているそうです。
現在は僧侶の教育機関として残っている。

この日の昼食は、ここで精進料理を食べました。
ここでもスマホの洗礼を受けることになった。
大きくないレストランなのですが、お客さんは店内のテーブルに居ながらスマホで料理を注文しているのです、皆が。
当然支払もスマホでした。

十数年前にも一度訪れているが、相変わらず寺への訪問者は多かった。
この寺の裏山は少し登ると景色が良く、前回は多くの中国人観光客が列をなして登っていた。
ちょうど中国国民が、国内旅行に行き始めた頃でした。

当時、このことで感動したことがありました。
私が友人に連れられて厦門の海岸に着くと、砂浜に沿って無数の中国人が海に向かって立っていました。
そして夕陽が沈み始めると、一斉に歓喜の声を上げたのです。

友人の話では、彼らは海の無い奥地の貴州省からの観光客だそうで、海が珍しいかったのです。
しかし今や、中国人の国内旅行者数は50億を超え、また海外旅行者数は年間1億5千万人になった。
恐るべき急激な変化です。

私達は、中国人の日本での爆買いに目を奪われがちですが、その底流にあるものにも気付くべきです。




 
< 1. 南普陀寺 2 


次回に続きます。


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