Tuesday, July 16, 2019

平成の哀しみ 94: 何が日本を貶めているのか 11: 戦後、何が日本を歪めたのか 3






日本政治の堕落は政府による作為が大きかった
しかし今一つ自戒すべきことがある





それは国民の驕りです。

日本のあらゆる社会・経済・政治の指標が悪化し、伸び悩んでいる。
国際機関の発表する国別ランキングで日本はここ30年間低下し続け、特に安倍政権になってから著しい。
昔は当然のように10番以内もあったが、今は30番より下げているものが多い。

残念ながら日本は島国であり、言語が独特なので海外で発信される情報や警鐘はほとんど届かない。
さらにマスコミ(新聞の半分、テレビ)が御用化してしまったことで、国民に真実がほとんど伝わらない。

例えば、『Yahoo!』の「トップニュース」のカテゴリーの割合に日本の現状が反映されている。
日本では芸能ニュースが世界ニュースの2倍でほぼトップです。
ところが英米の比率は0.5と0.1で逆転し、日本人の視野の狭さは歴然としている。

海外に目を向けると分かるのだが、日本が衰退している間に、発展途上国や後進国は経済・社会(教育・医療)を向上させて来ている。

私達は日本の政治や経済を疑い、世界に目を向けないと、日本の真の姿は見えない。


この茹でガエルの状況は一つに、かつての高度経済成長の心地よい余韻が残っているからです。

どうやら人類は、社会が徐々に悪化している時は気付かないだけでなく、むしろ昔への回帰を望み、守勢になるようです。
歴史を振り返ると、経済や軍事を握る階層が保守的(権益拡大に奔走)になって、さらに国の没落を加速さえしている。

19世紀の英国も同じ状況になり没落を逃れなかった。


この没落から抜け出すには?
一つ面白い事実がヒントになる。


 
< 3.高度経済成長と共に生じた様々な公害:四日市公害 >

 
< 4.急速に拡大した大殺戮:ベトナム戦争 >

日本の70歳代以上の人(団塊の世代)は高度経済成長と共に急激な環境悪化やベトナム戦争が起きたことを知っている。
さらに、そのことを身をもって政府や世論に訴え(デモなど)、公害対策を推し進め、世界が一緒になってベトナム戦争終結に尽力し、成果を残した。

一方、若者が政治に無関心になったのは、この老人世代が仕事にかまけて、政府の監視を置き去りにしたことが災いしているとも言える。

私はこの老人世代に望む。
あなた方の子供や孫の為に、今一度立ち上がり、社会の没落と暴走を止めて頂きたいと・・・

日本を救えるのは老人と女性とだけかもしれないと・・・


次から最終章になります。


No comments:

Post a Comment