Monday, December 30, 2019

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 15: 規制緩和と言うけれど 2



< 優秀な官僚達の冬 >

規制緩和は素晴らしい!
本当にそうなのか?

確かに規制緩和が競争を促し、価格低下を促すことはある。
しかし競争の条件が整っていなければ逆もある。
(寡占で価格アップか、賃金低下でデフレを加速)

安倍政権が行った水道民営化や移民拡大などは将来に大きな禍根を残す。
なぜなら海外の多くで悲惨な結果が出ている。

その一方、でたらめに緩和はするが発展の癌は放置する。

ところで、なぜ中国でスマホを使ったインタネット金融がここ20年弱で世界のトップに躍り出たかわかりますか?

これは産業スパイとコピーのお陰だ!(右翼)
実は中国企業のIT関連特許出願件数は世界でトップです。

アリババなど2社の取扱い金額は既に中国の全銀行を凌駕した。
(大手銀行は中国の公営企業で、これを脅かしているから驚きです)
これは政府が産業育成の目標を持って改革開放を続けているからです。

一方、日本は「おサイフケータイ」を2004年に始めていたが、そこまでだった。
一つには官僚が、既存の銀行業を守るため当初制限を設けたからです。
日本では、日常的に官僚が煩瑣な規制(指導)を行っている。
銀行が後に彼らの天下り先になるのは偶然だろうか。

政府は改革・規制緩和と言いながら、相変わらず官僚を抱き込むため彼らを野放しにする。

かつて日本の太陽電池は世界を牽引したが、原発を優先する為に、これを切り捨てた(中曽根)。
口惜しい!
事務方の官僚や呪縛された政治家らに先の産業が読めるのか?


次回に続きます。


人はなぜ愚行を繰り返すのか? 14: 規制緩和と言うけれど 1




< 日本を導くもの >

様々な会合をリードしている安倍さんが頻繁にテレビに映る。
皆さんはかなり期待したはずだ。

例えば働き方改革はどうか?

政府はデーターを捏造してまで法案を通し、雇用の規制緩和に邁進した。

この間違いを経済的に説明することは可能だが、誰の為にやっているかが分かれば話は早い。

結論は米国と日経連(企業経営者)の為です。

米国は1996年「規制撤廃要望書」、2002年「日米投資イニシアティブ」で、労働者の流動性と派遣サービスの拡充を強く要求して来た。
これは米国企業が日本に参入するための地ならしでした。
(派遣サービスはかつて米国経済復活で持ち上げられたが、賃金格差の温床とも言える)

日経連は1995年「新時代の日本的経営」を上梓し、正社員を減らし、雇用保障も無くすべきだと訴えた。
(これは80年代、米国の要望に従って政府と日銀が無茶をやってバブルが弾けた為に、打開策として日経連が労働者に犠牲を求めたものです)

これを受けて小泉政権から安倍政権へと、規制緩和が大々的に進められ、なぜか国民も期待した。
(米国と日経連は大助かりで、与党と官僚に痛みが伴わず、大半の国民が喜んでくれるのですから万々歳)

その結果、非正規雇用が年々増加し、賃金は低下し、経済成長も零近辺に張り付くようになった。
これは米国流の当然の帰結だが、北欧などはむしろ賃金上昇を図り成長を手に入れている。

次回に続きます。

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 13: パフォーマンスの実体は



< 事実は明々白々 >

首相の人気は役者張りのパフォーマンスにある。
実体は額面通りか、それとも真逆なのかをチェックしてみよう。

外交の安倍と讃えられている

なぜか絶えず海外に出て、ロシア行きは20回を越えた
彼は自らプーチン大統領と北方領土返還を交渉して来た。
これは快挙だと期待された。

結果はどうだろうか。
初め4島返還を大々的に訴え、いつの間にか2島返還にすり替え、今ではすべてを諦めざるをえないようだ。

しかし救いもある。
これで沖縄返還の核持ち込みのような密約が行われる可能性は消えた(与党の十八番)。

それにしても、従来は首相が大局を見て判断し、命じられた外交官が粘り強く交渉を重ね、最後に首相が調印の運びとなるのだが。
今回は、首相直々の面談がTVから頻繁に流れたが、その一方、北方領土返還の目を潰したと言える。

実は、北朝鮮の拉致家族帰還で人気を博した安倍さんだが、同行者は当時彼が反対したと告白している。

つまり外交はアピールが目的だと言えそうです。


次に続きます。

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 12: 救う手立てはないのか



< 百面相 >

ここまで腐敗と衰退に陥った国を救うのは困難です。
しかし一歩前に踏み出すことは出来る。
それは政府の嘘を見破ることから

加計・森友問題、伊藤詩織事件、桜を見る会などの真実を白日の下に晒すことは困難です。
確かに、野党は決定的な証拠を突き付けることが出来ない。
従って、左翼の陰謀とか印象操作とも批判されている。

普通に考えれば、政府を監視し調査する権利を奪われた野党、証拠を隠滅する政府では勝敗は決まっている。

したがってこれ以外の政府の大嘘を見て行きましょう。

言い方を替えれば、パフォーマンスやイメージだけで、中身が無いだけでなく、国民の権利や未来の生活が毀損されているとしたら。

怪しげな動きは満ち溢れています。

例えば、既に外交、貿易交渉、経済、国民優先、規制緩和などで化けの皮が剝がれている。

また首相には「類は友を呼ぶ」、「その人を知りたければ、その友人を見なさい」の言葉が当てはまる好例が実に多い。


次回に続きます。



Sunday, December 29, 2019

中国の外縁を一周して 14: 北京、頤和園の後半




*1

今回は、頤和園の後半を紹介します。
登りがあるので疲れますが、変化があり楽しめました。
撮影は2019年10月19日10:50~12:30です。

 
< 2.散策ルート、上が北 >

赤線が散策ルートで、Sから始め、駐車場Eで終わります。
駐車場からは、北京の観光周遊バスに乗って北京中心部まで戻ります。


 
< 3. 排云殿から登り始める >

標高差60mほどの急な階段を昇ります。


 
< 4. 仏香閣の前からの眺め >

上: 登って行く時に、右側に見える奇岩と建物。
手前から敷华(奇岩群と思われる)、转轮藏(一群の建物)です。

下: 昆明池が広がる。
ガスっていなければ絶景なのですが。


 
< 5. 仏香閣 >

上と左下: 仏香閣

右下: 1階に安置されている南无大悲观世音菩萨。
高さ5mで、明朝の1574年に銅で鋳造された。
ここは1860年の英仏連合軍によって焼かれたが、後に西太后が改修した。
後の文化大革命にも、この像は残った。
それは管理局がこの仏香閣の正面に毛沢東像を置いたからだそうです。
中国を旅行していて、本物の古い物が博物館以外で見られることは少ない。
ありがたいことです。

今回、頤和園を是非とも見たかったのは、ここが西太后との因縁が深かったからでした。
西太后はこの頤和園を愛でる為に、莫大な費用をかけて改装した。
本来、日清戦争の軍備に回すべき資金を使い果たした。
敗戦を招く愚かな行為の代償がここに残っている。


 
< 6. 仏香閣から >

上: 仏香閣を出て、敷华と转轮藏を見下ろす。

左下: 众香界(門のような建物)を見上げる。

右下: 仏香閣を見る。


 
< 7. 四大部洲 >

私は仏香閣を抜けるとすぐ万寿山の峰に出て、北側に下山し始めました。
すると異様な光景が目に入って来ました。
私は訪れたことは無いのですが、眼下にチベット仏教様式の建物群が広がっていました。

なぜチベット仏教なのか?
そう言えば映画「ラストインペラー」で、西太后が死去した時、宮殿内をチベット僧らしき人が行き来するシーンがあった。

帰国後、調べました。
「四大部洲」とは、仏教で須弥山(しゅみせん)の四方の海の中にあるという四つの大陸を指します。
どうやら須弥山を中心にして、4大陸を象徴する建物が配されているとのことです。

それにしてもチベット様式でなくても良いはずなのだが。
金や元の時代に、中国の仏像がチベット仏教の影響を受けたことはあったが、一時期だけのものと思っていた。
しかし後に清朝は苦戦を強いられながらもチベットを征服した。
この事で、ここに四大部洲を再現するためにチベット様式を取り入れたのか?
もう一つ釈然としない。

それにしても巨大だったこともあり、突如異国に来たような感覚に囚われた。


 
< 8.四大部洲の下側 >


 
< 9.苏州街(蘇州街)に入る >

上: 四大部洲を見上げた。

下: 四大部洲から真直ぐ北に下ると、石橋の欄干が見えて来た。
ここが蘇州街です。


 
< 10. 橋の上から両側を見下ろす >

今回、楽しみにしていた所です。
ここは江南の水鎮を模した売店が並んでいます。
乾隆帝の時代に造られ、様々な品物を扱う店が並び、宮廷の宦官や宮女が店員に扮して皇帝を迎えたそうです。
唯一の宮市の名残りだそうです。
ここも戦火に遭い、1986年に再建された。


 
< 11. 苏州街の西の端 >

上: 西の端から中央を望む。
中央の石橋が見える。

下: 同じ場所から反対方向を望む。
こちらを進むと昆明湖に出る。


 
< 12. 中央の石橋 >


 
< 13. 東の端付近 >

それぞれの店は小さく、ほとんど売店です。
川と売店の間の道幅は非常に狭い。
私は上の写真の奥辺りの店で昼食をとった。
手軽だったので入ったが料理は即席で興覚めでした。


 
< 14. 出口を抜ける >

頤和園は後半の方が、変化に富んで面白かった。


次回に続きます。







人はなぜ愚行を繰り返すのか? 11: 理解を妨げるもの 2



< 右も左も、右ばかり >

右傾化が日本を最も危険に陥れている。
これは左翼のデマだ! 
しかし違反や失策を認めても良いでは。


右傾化した人々の絶大な影響力

*右傾化した人々にとって、今の首相に替わる人物はいない。

彼は正に、「敵国が攻めて来る恐怖を理解し、力で相手をねじ伏せる強いリーダー」に他ならない。
従って、縁故主義や選挙違反、失策の隠蔽や捏造があったとしても、国土防衛の前では些細なことに過ぎない。
つまり「大事の前の小事」に過ぎず、無視すべし。

さらに政府と大半のマスコミは隣国の恐怖を煽り、首相が正しいとのキャンペーンを続ける。
すると右傾化に縁の無かった人も流されていく。

人は恐怖心を煽られ、さらに愛国心で隣国への敵意を深めてしまう。
こうなると他は些細なことに見えてしまう。
これを逆手に取って人気を得たのがヒトラー、林彪、ブッシュでした(最後は悲惨)。

こうして政治風土、保守化、右傾化の風潮が一般国民にも波及し、今の自浄作用が効かない世情になった


次回に続きます。

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 10: 理解を妨げるもの 1



< 日本を埋め尽くす壮絶な応援団 >

政治風土と保守化が日本を危うくする。
これはデマだ!  
しかし間違いを正しても良いのでは。


間違いを拒絶する理由

*選挙の地元は、「首相は我らの大将」だから絶対認めない。

今までも誤りを犯した議員は罪を認めず、運悪くバレても短期間のみそぎで復活を果たしている。
地元は、より多くの恩恵を他から分捕ってることを議員に期待するだけ。
この政治風土が腐敗の土壌になっている(発展途上国並の理由)。

与党は昔から証拠隠蔽、問題追及の妨害を繰り返しており、この議会運営に巧みな者が出世している(与党は魑魅魍魎の世界)。
しかし長期政権で驕りが酷く、ボロ隠しが間に合わなくなってしまった。


*既得権益層にとっては与党、それも剛腕をもって望みを叶えくれる首相こそが繁栄を約束する。

首相の人気が陰ってしまうと、現在進めている経済界と米国、官僚と与党の為の政策を打ち切られる。
したがって間違いを認めてイメージダウンをさせてはならない。
その為には飴と鞭でマスコミとネットを使い、イメージキャンペーンとフェイクを流し続けなければならない。


次回に続きます。


Saturday, December 28, 2019

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 9: そんな馬鹿な



< 綺羅星のごとく・・・ >


首相がパトロン達に絶大な恩恵を与えても、
片手落ちであれば、他の人は納得しないはず。
しかし日本は違います。

三つの事が自浄作用を奪っている。

A 地元
首相や議員への盲目的な支持。
与党支持者は次に恩恵があると期待して組する。

B 保守
首相側に組する層(与党、官僚、経財界、右派マスコミ)は存続をかけて守る。

C 右傾化
首相が強権的である限り熱狂。


A これは選挙をギブアンドテイクとみなす発展途上国並みの政治風土による。
日本の政治が良くならない根本的な理由。

B ここ半世紀、既得権益層が根を張り巨大になり、庇護してくれる権力の為に彼らは富とネットワークを惜しみなく差し出す。
本来、保守思想とは別もの。

C 右傾化は世界と日本で大きな潮流になった。
これを一早く捉え、煽った者が国を動かすようになった。
今の首相は、北朝鮮拉致問題でタカ派ぶりをアピールして以来、人気が上昇した。
熱狂者達は、首相が非難されればされるほど陰謀から守るべしと燃え上がる。
実に厄介です。

これらの影響度はABCでしょうか。
こうして積極的に支持する人と、煽られて同調する人が多数を占めることになる。


次回に続きます。



人はなぜ愚行を繰り返すのか? 8: それにしても




< どこを切っても同じ・・ >

政治家が悪いとしても、
国民が選び直し、監視し、改善すれば良いはずだが。

今の首相は絶大な人気がある、
熱烈なファンはどんな汚点にも目をつぶる。
それはないでしょう!

実は、そんな単純ではない。
日本人は長年、政治家を不正で自己利益追求の輩と見なしている。
政治家の信頼度は40ヵ国中、悪い方から5位です(International Social Survey Programより)。

国民は、国のトップとはそんな程度だと諦めている。
むしろ国民が清濁併せ呑んでいる。

いくらパフォーマンスが優れ見栄えが良くても、私達は嘘つきで素行が悪く、法を無視し責任を取らない人間を嫌い遠ざけるのが普通です。
まして彼を重要な役には就けない。

しかし、ある人々にとって首相は別格です。

首相側に着くか票を入れると、トップから絶大な見返りがある。
加計・森友問題、伊藤詩織事件、桜を見る会がそれを示している。
巨額資金を得る、無罪放免になる、知名度が向上し、無料で御馳走にありつける。
逆に議員なら異論を唱えると選挙で干される。
(これは選挙制度云々よりも成熟度の問題)

次回に続きます。


人はなぜ愚行を繰り返すのか? 7: 騙され続けたら・・・



< 猛烈に慕われる人々 >

もし政府に危なげな兆候があったら、
国民はどうするでしょうか?


A 信じて吉報を待つ。

B 他に手が無いので無視する。

C 放置すると危険が増すから、早急に改善を図る。

現状はABが大勢を占める。

それでは太平洋戦争と原発ラッシュの時代、そして幾度も訪れたバブルと消費税増税をやり過ごしたらどうなったか。

いずれも不幸な結果を招いた。
その時、多くの人は放置したことを後悔し、二度と起こらないことを願っただろう。

しかし残念ながら繰り返している。
甚大な被害に無頓着で、露見するまで騙し続ける政府も悪いが、幾度も騙され続ける国民にも非があるように思うのだが。

少なくとも、そんな政府を選ぶ時点で間違っているとは言えるのだが。

これを半世紀も続ける国民は・・・


次回に続きます。



Friday, December 27, 2019

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 6: 誰が危機を隠蔽するのか




< 分断する人々 >

あなたが政府に全幅の信頼を置いていたとしても、
政府に怪しげな振る舞いが無いか、
一度、確認するのも無駄ではないでしょう。


簡単なチェック

*些細な失策でも徹底して隠蔽する。
 証人を私人や海外主張中として証言させない。
 証拠をすべて破棄するか機密扱いにして見せない。

*都合が悪いとカモフラジュする。
 悪い結果を示すデーターは改竄し、露見するまで白を切る。
 追及されるとセクハラ・反社会勢力の定義を閣議決定で変更する。
 イメージダウンの報告は閣議決定で無いものにする。
  
*危機を問われても無頓着。
 かつて少子化や待機児童の問題について取り合わなかった。
 原発の電源損失を問われると、起きるはずがないと言い切った安倍さん。
 
このような対応で、より大きな危機に責任を持って対処すると思いますか?
ミスをしても知らぬ存ぜぬで逃げることが出来るのに、真剣に取り組むでしょうか?


次回に続きます。

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 5: もし危機を自覚出来ていたら



< 日本を押し、倒す人 >

知らずに危険に遭うことはあっても
甚大な被害を知って、わざわざ危険を選ぶ人はいない

結局、愚行とは予測できる危機を無視し、自滅することだろう。

なぜ人は社会の危機に無頓着なのか?

A 危機が隠されている
B 危機から目をそらされている
C 指導者自身が危機に気付いていない

これが主な理由です。

歴史を振り返れば幾らでも事例はあります。

A 太平洋戦争で、敗北を隠し勝利を発表し続けた大本営。
隠蔽と虚言は与党の体質と言うより、それを生み出す日本の体質。

B 原発はクリーンエネルギーと喧伝した政府機関と企業。
世論誘導は他国でも起こり得るが日本では容易に起こる。

C 日中戦争で、中国は簡単に敗北し泥沼にならないと考えた軍指導部。
悪い状況を愛国心鼓舞で乗り切れる為、現実を無視しがちなのが日本。

この事例からわかるように、一部の人が警鐘を鳴らしていたにも関わらず、
国民は災厄が訪れるまでまったく気が付かなかった。

こうしてみると危機を自覚できないのは、国民側だけの問題でないことがわかる。


次回に続きます。


Thursday, December 26, 2019

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 4: 危機を無視する不思議




< 経世済民の人、それとも傾城傾国の人 >

明日、巨大台風が来るとしたら・・・
3年後に失業率が倍に、15年後に年金が3割カットになるとしたら、

人は「そんなこと誰にも分からない」と言う。

もし原子力発電所が隣にあっても無視出来ますか?
なにせ政府や学者が絶対安全と言っていたのに事故が起きたのだから。

そうは言っても原子力村では今も稼働が続いている。

彼らは巨額の見返りと引き換えに安全を売ったのではない。
彼らは政府の言う安全と恵みを信じたのだ。
今さら捨てろと言うのは酷だろう。

しかし、こうも言える。

今、あなたの町に原発建設が持ち上がったら。

福井県高浜町のフィクサー(助役から事業家へ)と関電の癒着が暴露された。
つまり原子力村の住民の恩恵は二の次だった。
また皆は既に原発事故の恐ろしさも知っている。

つまり事前に真相を知っていたら、別の選択をしたはずです。


次回に続きます。


晩秋の北関東をドライブしました 8: 中禅寺湖から鬼怒川温泉へ





*1


今回は、中禅寺湖と華厳の滝、
一泊してからの鬼怒川温泉の朝と日光への途中の景色を紹介します。


 
< 2.中禅寺湖 >

素晴らしい青空でした。
しかし日が陰り始め、湖面を渡る風は冷たく、少し晩秋のわびしさを感じました。

写真は中禅寺湖の東側、歌ヶ浜第一駐車場から撮影しました。
この駐車場は無料で広いです。



 
< 3. 中禅寺 >

上: 中禅寺が見えます。
同じ場所から写す。

下: 県営華厳の滝第1駐車場にて。
華厳の滝を見に行く為に停めました。


 
< 4. 華厳の滝 >

華厳の滝エレベーターに乗って、滝つぼ近くの展望台に行きました。
写真はすべてこの展望台からです。




 
*5


 
*6

華厳の滝を見終えて、いろは坂を下ったのですが、完全に紅葉は終わっていました。
2019年11月18日のことでした。



 
< 7. 鬼怒川温泉のホテルから >

一夜明けた朝6時半頃、部屋から川の上流、北側を望む。
この方向、直線距離70kmほどで猪苗代湖に至ります。
北関東の端に来た思いがした。


 
*8

奥の山が朝陽に輝き始めました。


 
< 9. 鬼怒川温泉から日光東照宮に行く途中 >

おそらく広域農道の原宿辺りです。

上: 来た道を振り返っている。


 
< 10. 日光東照宮を目指す >

遠方、左の山は恐らく男体山でしょう。
手前の小山を越し右に折れ、川を少し遡上すると日光東照宮に出会える。

次回に続きます。



人はなぜ愚行を繰り返すのか? 3: 「見ざる」で安心できるのか?




< 飛んでいる人々 >

普段から私達は危険を予知しています。
海で泳ぐ時、家を買う時など、
注意し未来を予測します。


それなのに、なぜか経済の悪い兆候を無視するのか。
今が良ければOK、どうせ分からない、分かっても打つ手がないと諦める。

何かがおかしい。
初めての海岸で子供と泳ぐ時、少しは危険を予想するはず。

以下の心理が邪魔している。

経済学は面倒、悪化した経済を知らない、政治と無縁。

現状を放置すれば、より大きな金融危機と緊縮財政を招き、極端に生活が苦しくなる可能性は高まる。
「見ざる」で危機がより大きくなったことは過去に幾度もあった。

経済に疎くても株の購入ぐらいは出来るし、バブル崩壊(金融危機)はほぼ10年毎に起きている。
また政策変更を訴える選挙にも参加できる。

理解し危機を避ける手立ては幾らでもあるのだが。


次回に続きます。

Wednesday, December 25, 2019

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 2: 「見ざる」を決め込む不思議




< 稀に見る清廉な人々 >


今の日本の経済はどうだろうか?
良い? 悪い? 飛躍前? 衰退中?

どう思いますか?

多くは「わからない、悪くない」
ひょっとしたら「良い、飛躍前」と感じているかも。
実際、就業率と株価は上昇している。

何処の国の人も、景気が良ければ後は気にしないものですが。

??????

それでは、家計の所得と貯蓄が30年以上低下し続け、有名企業が外国に買収され、海外に資本が流失し、新しい産業が生まれない、この状況を衰退でないと言えますか?
これが日本だけの現象だとしたら。

「日本経済は大丈夫なのか?」と不安になるかも。

株価は日銀と年金基金、就業率は人口変動とバブル、景気は世界経済の活況によるとしたら。

「早晩、反動がある」と思い当たるかも。

もし愚かでないなら、「 ????? 」以降を無視しないだろう。


次回に続きます。


Tuesday, December 24, 2019

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 1: はじめに



< 完璧な布陣 >


列車はこのまま進めば断崖へ突っ込むことになる。
しかしなぜか乗客は気にも留めない。


誰でも崖が見えれば急ブレーキを踏むだろう。
ところが平気でぶっ飛ばしている。
下り坂なのに闇夜だからと言って全力で疾走する機関士。

まったく理解出来ない。

ほとんどの先進国で、低成長と格差拡大、そして内部対立と軍拡競争の勢いが増している。
それに加え日本だけ、30年を越える経済衰退と少子高齢化、そしてあらゆる社会指標の低下が示すように衰退途上国の道を突き進んでいる。

この状況は最近とみに目立つようになった。

なぜ人々は、少し目を凝らせば分かる数多くの危険な兆候を見ないのだろうか?

愚行にも色々あるが、先ずは「見ざる」から・・・


次回に続きます。






Sunday, December 22, 2019

中国の外縁を一周して 13: 北京、北京西駅から頤和園





*1

今回は、北京西駅から頤和園までのバス乗車と、
頤和園の半部ほどを紹介します。
写真は2019年10月19日8時~11時頃の撮影です。


 
< 2. ルート地図、上が北 >

上: 公共バス、394路(韩家川南站方向)による北京西站から西苑站までのルートです。
濃い緑がバス、薄い緑が徒歩です。
地下鉄を乗り継いでも行けるのですが、都市の風景を見たかったのでバスにしました。
バスなら乗り継ぎはありません。


下: 頤和園入場までと頤和園内のルート。
緑線が徒歩のルートで、右側のバス停から入場ゲートを通り、そして西側にある石舫までを示す。
今回の紹介は昆明湖に面した頤和園の南側だけになります。
次回は中央の丘を登り、北側を紹介します。


 
< 3.ホテルの部屋からの眺め >

駅の北側を望む。
大きなバスターミナル、北京西站が真下に見える。

上: ほぼ真北を望む。

下: 少し東寄りを見ている。
並んでいる銀色と青色の屋根がターミナルです。



 
< 4.バスに乗って >

上: バスターミナルとホテル。
バスターミナルへはホテルから直ぐに行くことが出来ず、迂回して大通りまで出なければならない。
予めバスの路線番号を調べていたので、乗車のバス停は直ぐわかった。

ターミナルの後ろが宿泊したホテル瑞爾威飯店(北京西鉄道駅)です。
便利な位置にありながら安かった。
朝食は別料金で、チェックイン時に払った。
特に問題はなかった。
すぐ横の北京西駅から朝9:15の新幹線に乗らなければならなかったのでここを選びました。


旅のヒント
新幹線で北京から開封と開封から蘭州に行く場合、1日の本数は結構あるのですが、朝の1本(9時前半発)を除いてみな巨大駅(鄭州や西安)で乗り換えになります。
乗り換えには不安があり、時間ロスもあるので避けた。

今回、様々な予約に初めてTrip.comを使いました。
中国のホテルのすべてと一部の航空券に使用。
新幹線は、事前に行っても予約を確約出来ないとのことで、友人に依頼しました。
新幹線も、旅程に余裕があるなら日本語で予約できるTrip.comはお薦めです。

航空券の多くは、中国の航空会社で買う方が安かったので直接購入した。
しかし航空会社のサイトは英語や中国語表記であり、トラブルがあると苦労します。
いずれ紹介しますが、結局、中国の友人にトラブルを解消してもらいました。
Trip.comは、日本語で質問を受けるコールセンターがあり、メールや電話でホテルの事などで幾度も確認することが出来た。
但し、オペレーターは日本語を喋る中国人です。

Trip.comでのホテル予約で、実害はないのですが少し違和感がありました。
それは予約完了と同時にクレジットカードで料金を支払っておいたのですが、ホテルチェックイン時にまた支払を請求された。
フロントマンはそれはデポジットだったと言ったが、英語や中国語でのやり取りなので納得できず、異議を唱えたが、結局支払った。

帰国後、調べると私達がホテルチェックインする前にはTrip.comから返金があった。
またすべてのホテルで、このような形で支払ったわけではなく、様々でした。
北京の1泊を除いて数日前までのキャンセルが無料なのは良かった。
鉄道や航空機、観光拠点などの都合で日程を幾度も組み替え、キャンセルをかなりしたので。

結論、Trip.comは中国旅行にはお薦めです。
なお来年、米国を周遊する予定ですが、数は多くは無いが米国でもTrip.comの方が安い場合があります。


下: 乗車したバス。
このバスは2階建てでした。
中国のバスは降車を知らせる押しボタンが無いので、2階に登ってしまうと、降車に間に合わないと思い上がりませんでした。
後に慣れて来て、降車の停留所が事前に分かるようになると、2階に上がりました。

このバスで驚いたのは、警備員が一人、初めから乗車していたことです。
彼はずーと立ったままで、適宜、乗客にマナーを注意しているようでした。
彼はちょうど私の横にいたので、びくびくしたのですが、何も注意されませんでした。
警備員の添乗は北京のこのバスだけでした。


 
< 5. 頤和園までの車窓の眺め >

三日間の滞在中、北京の空はこのような感じでした。
中心部から離れているのか、渋滞は酷くはなかった。

やはりレンタルバイクをよく見かけました。


 
< 6.バス停から頤和園の入場口まで >

上: バス停を降りて西(進行方向)に少し進むと、道路の左側に洒落た飲食街があります。
さらに進み分岐を左に行くと、写真のような広く静かな並木道に出ます。
次いでまた分岐を左に進みます。
この辺りは表示がないし、あまり人が歩いていないので危うく迷うところでした。
途中、人に聞いたのでわかりました。

中央: やがてたくさん人がいる所に着きました。
ほとんどの人は観光バスの団体のようです。
進んで右側が東門で、さらに右側に切符売り場があります。

下: 入場ゲートは人で一杯です。
ゲートの数が多いので、それほど待ちません。

バス停から東門まで1km強でした。



 
< 7. 仁寿殿 >

上: 仁寿殿の庭にて
中央に麒麟の銅像が見える。

下: 玉澜堂の前から浮島の知春亭を望む。
左は文昌阁。
遊覧船が沢山繋がれている。


 
< 8. 乐寿堂 >

上: 先ほどの写真撮影の位置から万寿山を望む。
山の手前の右側に逆さのU字型が見えますが、その向こうに乐寿堂があります。

下: 乐寿堂。
清朝の乾隆帝が母の皇后に建てた住まいです。
ここには頤和園最大の太湖石があり、写真の左側に一部が見える。
重量は20トンを越える。


 
< 9. 長廊 >

上: 長廊と昆明湖の間。
人が多くて、とてもじゃないが散策を楽しむどころではない。

下: 長廊。
全長700mを越える木造の外廊。
梁に桁に14000もの絵が描かれている。
座ることは出来たが、鑑賞出来る雰囲気ではない。



 
< 10. 昆明湖 >

上: 先ほど通って来た文昌阁や玉澜堂が見える。

下: 遠くの島は南湖岛。
この湖は南北と東西にそれぞれ1.7kmほどある。

この湖の名前がなぜ昆明湖なのか?
後に、私は雲南の巨大な湖、滇池を訪れるのですが、なぜこの名前がついたのか。
北京から昆明まで直線で2100kmも離れているのに。

起源前、漢の武帝は雲南征服を果たしたが、この時、長安に滇池に模して昆明池を掘らせ水軍を訓練した。
これにちなんで乾隆帝はそれまでの西湖の名を昆明湖に代えた。
この湖は昔は水運、この時は貯水池として使われた。



 
< 11.>

上: 長廊。

下: 云辉玉宇牌楼。
この門のような建物は、千寿山の中央建築群の中心軸の出発点で昆明湖側にある。


 
< 12. 石舫 >

上: 石舫。
船体部分は石で上部建物は木造。
乾隆帝の建築物が焼失後、光緒帝が外国の遊覧船に真似て再建した。
伯母の西太后は夏になるとここでよく休憩したそうです。


 
< 13.排云殿 >

写真中央の排云殿を抜け、一気に千寿山を上って、頂上の佛香阁を目指す。

次回に続きます。