Monday, July 1, 2019

平成の哀しみ 71: 改革を妨げるもの 6: 蔓延る官僚 2






官僚は何をして来たか


 

振返ります

昭和の時代、官僚は有能な公僕と信じられ、世界からも称賛された。
高度経済成長期は官僚出の首相が活躍した。
通産省などが成長産業を育成した面もあった。


しかし90年代になると、その評価は崩れる。

バブル景気の崩壊後、よくマスコミでバブル崩壊を招いたとして官僚の責任が追及された。

しかしこれには裏がある。
本来このバブルの責任は日銀とそれを焚きつけた自民党政府にありました。
むしろ官僚は困難な火消しに失敗しただけ。
自民党は己の批判を回避するために官僚叩きを煽った。

ご存じの通り、大臣は各省のお飾りに過ぎず、法の立案と国会答弁問答集はすべて官僚が請け負う。
しかし国会に法案が提出される前に、自民党各部会は利権が絡む部分を骨抜きにしてしまう。
従って自民党と官僚は手が切れません。

さらにノーパンしゃぶしゃぶ事件が起きて、大蔵省と金融業界との癒着、過保護が露見した。


こうして国民は官僚への失望を深くした。

これを受けて09年、野党は「脱官僚」を掲げ政権を取った。
野党は公約の財源を官僚の埋蔵金(特別会計)から調達し、官僚の専横を除く行政刷新を企てた。

しかし野党は官僚の造反に完敗した。


次に続く





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