Friday, July 12, 2019

平成の哀しみ 87: 何が日本を貶めているのか 4: 栄光は過去のものか


 
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我々は明治維新と自由民権運動を成し遂げた




 
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明治維新

主役は世襲の家老や殿様ではなかった。

徳川慶喜や島津斉彬は重要ではあったがステップに過ぎなかった。
下級武士の西郷、大久保、龍馬、木戸、勝は優秀さと意気込みによって、藩や幕府などの力を利用し大業を成した。
極論すれば天皇は衆目が一致する体制転換の象徴だったと言える。

結局、攘夷はせず内戦の泥沼に陥ることなく、討幕・尊王を実に巧みにやり遂げた。

注視すべきは、国政や藩政の素人が気概と貪欲な吸収力によって、体制転換後の明治新政府を形作ったことです。


民権運動

民衆が世論を武器に政治を改革した。

新聞は高価だったが、街角に掲示されており、民衆はこれを読み、また講演会に参加し世論を共有した。
これを可能にしたのが高い識字率、ジャーナリズム(新聞)、進歩的知識人の活躍でした。
民衆は弾圧を乗り越え議事堂を囲むデモを度々行った。


選挙は一部の富裕層に制限されていたが、彼らも改革を支持した。

注視すべきは、健全なジャーナリズムと民衆が協同して立ち上がったことです。


 
*3

しかし政府は隙あらば弾圧を企み、ジャーナリズムが抜け殻になってしまえば、過去の暴走が再来するだろう。

今の日本に、かつての栄光を成し遂げる力があって欲しいと願う。


次に続く



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