Saturday, June 30, 2018

北欧3ヵ国を訪ねて 8: 憩い愉しむ人々

  
< 1.コペンハーゲンの運河  >
2018/06/07  Thu. 17:16 撮影


今日は、北欧のライフスタイルの一端を垣間見ます。
そこから日本には無い生き方や働き方が見えて来ます。



* スウェーデン

 
< 2. ストックホルム >

上の写真: ストックホルム大学の中庭。2018/06/01 Fri. 1402 撮影。

大学の構内は非常に広く、このような広場はほんの一部にすぎない。
芝生に居るのは多くが若いグル―プでしたが、幼子を連れた父親もおり、様々な人々がここに来て、寛いでいるようです。

下の写真: 市内中央にある円形の広場Karlaplan
2018/06/01 Fri. 1655分 撮影。

老若男女のカップルや家族、または一人でベンチに腰かけていました。


 
< 3. メーラレン湖 >

上の写真: ヨットを楽しむ家族。2018/06/03 Sun. 1036 撮影。

大小様々なボートやカヌーも見ました。


下の写真: 湖水浴を楽しむ人々。2018/06/03 Sun. 1209 撮影。

泳いでいる人もいたが、日光浴で肌を焼く人が多かったように思う。



 
< 4. カールスタート >

上の写真: 河畔の広場で寛ぐ人々。2018/06/04 Mon. 16:45 撮影。


下の写真: 日光浴を楽しむ若い人々。2018/06/04 Mon. 17:13 撮影。

私がここに立っていると、若い女性グループが川にせり出した奥のテラスに行き、やおら服を脱ぎだした。
そしてビキニ姿になり日光浴を始めた。


皆さん! 撮影の時間を見て頂きたい。
この光景は平日の午後4時を過ぎたばかりなのです。
私がカールスタート駅を降りて町に出たのは午後4時半でした。
しかし町の至る所に市民が溢れ、公園や河畔で市民は寛いでいた。
つまり、4時になると市民は仕事を止め、皆が生活をエンジョイしているのです。
実は、私が34年前に北欧の企業視察を行った時も、5時になると社員たちは突然退社を始めたのです。
この光景が、目の前で再現されており、さらに1時間早いのです。

今回の旅行で、この光景は北欧三ヵ国に共通していることがわかりました。
現在、北欧では週33時間労働を目指しています。
つまり週休二日として9時出勤16時退社なのでしょう。
したがって朝8時台、ジョギングやサイクリングに汗を流している人が居ることは何ら不思議ではなかった。

翻って日本はどうでしょうか?



* ノルウェー、オスロ


 
< 5. 湖Sognsvann >

上の写真: 自転車で訪れた人。2018/06/05 Tue. 841 撮影。


下の写真: 湖畔をジョギングする人。2018/06/05 Tue. 841 撮影。

朝、湖に着いた時は非常に寒かった。
訪れたオスロでは、昼には20℃を越えるのですが、朝は5℃以下だったと思います。
冬、ここは雪に覆われ、クロスカントリースキー絶好の地になるのでしょう。



 
< 6. 郊外の島Ulvøyaに掛かる橋 >

上の写真: オスロ中心部から5kmほど湾に沿って南下した所にある島Ulvøyaに掛かる橋。
2018/06/05 Tue. 1505 撮影。

下の写真: 橋の上からダイビングを楽しむ若者達。
2018/06/05 Tue. 1506 撮影。

ここでも不思議に思ったのが、「彼らは平日のこの時間になぜここに居られるのか?」と言うことでした。


 
< 7. オペラハウスの前 >

ギラギラ照りつける陽射しの中で寛ぐ人々。2018/06/05 Tue. 1544 撮影。

湿気が少ないとはいえ、風が無いこの暑さの中、長く座っていることは私には辛い。
しかし、彼女らは太陽の陽射しを歓迎している。



* デンマーク


 
< 8. ロスキレ >

上の写真: 市立公園。2018/06/07 Thu. 1317 撮影。

なぜ学生たちがこの時間に公園で遊んでいるのだろうか?
自然の中で過ごすことが学習課題なのだろうか?


下の写真: 大聖堂前の広場で寛ぐ市民。
2018/06/07 Thu. 1344 撮影。

団体や観光バスを見かけなかったので、周辺からの訪問者、そしてほとんどが町の人だろう。
北欧三ヵ国で、首都から離れた町を観光していてると、このような光景をよく見た。
様々な町の広場では、市民は平日の午前午後にもかかわらず、このように寛いでいた。



 
< 9. コペンハーゲン、運河クルーズにて >

上の写真: 日光浴を楽しむ人々。2018/06/07 Thu. 1639 撮影。


下の写真: 運河で泳ぐ子供達。2018/06/07 Thu. 1642 撮影。


北欧の人々はなぜこうも太陽の陽射しを求めるのだろうか?

北欧の冬、例えばストックホルムの12月で太陽は9時頃に昇り15時頃には沈む。
さらに冬の間、ヨーロッパも含め、空は厚い雲で覆われ続けている。
酷い時は、ストックホルムの最低日照時間は一月十数時間ということもある。
私がかつて11月末に北欧を訪れた時、1週間ぶりに雲間から太陽が覗いた時、ツアー仲間は歓喜の声を上げた。

北欧にとって6~8月の陽射しは自然の最高の贈り物なのでしょう。



 
< 10. コペンハーゲン、ヘルシンオア >

上の写真: コペンハーゲン、ノアポート駅Nørreport St近くにある植物園。
2018/06/09 Sat. 1513 撮影。

この辺りは王宮、美術館、博物館が多く、コペンハーゲン発祥の地ですが、緑溢れる公園も多い。
多くの人が公園の芝生に座り寛いでいた。


下の写真: ヘルシンオアの街。2018/06/08 Fri. 1635 撮影。

クロンボー城への観光客は通常、この町中を通らず、港沿いに駅舎間を往復するだけのようです。
したがって町は静かで、市民が寛ぐ午後のひと時になっていた。


* あとがき

皆さんに一番知って頂きたい事は、北欧の人々は労働時間がかくも短く、家族や恋人、友達と日々エンジョイしていることです。
かつ、北欧五ヶ国の国民所得、産業の国際競争力、人間開発指数のランキングは世界でほとんどが上位10番以内、それもトップに並ぶのです。

先ずは世界にこのような国があり、自らこの道を切り開いて来たことを知って頂きたい。
この経緯や成功の要因を追い追い説明していくつもりです。


次回に続きます。








Tuesday, June 26, 2018

北欧3ヵ国を訪ねて 7: 行き交う人々





< 1.ストックホルム中央駅 >
コンコースの地下1階から地上1階を見上げた。


今日は、北欧の街を行き交う人々の姿を通して北欧の今を紹介します。
そこには新鮮な驚きが幾つもありました。


*スウェーデン


 
< 2. ストックホルム >

上の写真: ストックホルム大学前の地下鉄駅Universitetet
2018/06/01, Fri. 1240 撮影。
彼らは隣の自然史博物館museum of natural historyを見学した学生かもしれません。

下の写真: Styrmansgatan通りをユールゴーデン島に渡る橋の方に向かって歩く人々。
2018/06/02, Sat. 13:11 撮影。

両日のストックホルムの最高気温は26と29℃で暑かったが、湿度が低いのかあまり苦にならなかった。
私は長袖を着ていましたが、半袖が主流でした。


 
< 3.Älvsjö駅、ストックホルム >

上の写真: 朝、駅横のバスターミナルでバスを待つ人々。
2018/06/03, Sun. 7:03 撮影。
実に多種多様な人種の女性が共にバスを待っています。

この光景が今の北欧を最もよく象徴していると思います。
私は34年前に北欧を訪れているのですが、最初に郊外のMärsta駅に着いた時、ある変化に驚きました。
それは都市部への出勤の為に駅に向かう人々の多種多様な人種構成でした。
かって白人以外はホテルのウェイターやボーイだけだったと記憶しています。
今や移民は郊外の町ÄlvsjöMärstaでは普通に見かけます。

下の写真: ストックホルム中心街をHOP-ON, HOP-OFFバスで巡っている。
2018/06/03, Sun. 14:43 撮影。


 
< 4. Älvsjö、カールスタート >

上の写真:  朝、Älvsjöの町を散策。
2018/06/04, Mon. 7:13 撮影。

下の写真: カールスタートの街を散策。
2018/06/04, Mon. 17:03 撮影。

もう一つ、前回の訪問と比べて大きく異なっていたことがありました。
それは疾走する自転車です。
至る所、歩道より自転車道の方が広く、かつよく整備されており、逆に歩行者より自転車の方が優先されているように感じた。
自転車利用はエコと健康を重視した表れだと思います。

しかし旅行客はくれぐれも自転車道の自転車に気をつけて下さい。
自転車より自動車の方が歩行者には優しいように思います。
この光景はデンマークでより多くなります。
かってはなかった光景です。



*ノルウェー、オスロ


 
< 5.オスロ >

上の写真: 朝の地下鉄駅Nationaltheatret stasjonの前。
2018/06/05, Tue. 7:58 撮影。

下の写真: オスロ中央駅前のバスタ―ミナル。
2018/06/05, Tue. 938 撮影。

都市部や郊外の観光地を観光している時、行き交う人々や旅行客は白人が多かった。
しかしほとんどの有名な観光地では中国系(大陸、台湾、香港)の団体を必ず見た。
アジア系の団体観光客では稀に韓国、タイ?、インド、日本を見かけた。
残念に思ったのは、アジア系で個人や数人のグループで旅行している人々は圧倒的に日本人以外だったことです。
ここでも中国系か東南アジア系が多い。

コペンハーゲンのホテルで旅行中の二人の日本女性を見て、少しほっとした。







 
< 6.オスロ湾周辺 >

上の写真: 市庁舎広場。
2018/06/05, Tue. 938 撮影。

下の写真: 都市開発中のオペラハウス東側のウオーターフロント。
工事現場の外を、男性が赤ちゃんを乗せた乳母車を押していた。
2018/06/05, Tue. 1442 撮影。

実はこの1枚の写真は、北欧の暮らしのある状況をよく象徴しています。
それはイクメン(子育てする男性)です。
北欧を旅していると、1才ぐらいまでの赤ちゃんを乗せた乳母車を押している男性が非常に多く、見かけたのは女性と同数ぐらいだったと思う。
これは北欧の育児休業制度が整っており、おそらくは男性と女性がほぼ同じように1年ほどの育児休暇を取っている現れでしょう。
さらにそれは移民にも波及しているのでしょう。



 
< 7. オペラハウス、国立劇場 >

上の写真: オペラハウスの横。
2018/06/05, Tue. 1537 撮影。
この写真の前面の男女二人はスマホを操作中です。

これも驚いたことの一つなのですが、北欧の人々にとってスマホは不可欠な物になっていたことです。
電車内では、少しでも時間があれば隣同士で話をしている以外は各自スマホでネットサーフィン、メールチェックやミュージックに没頭している。
本を読んだり、ボーと孤独に浸っている人はほとんどいない。

下の写真: 国立劇場前の広場。
2018/06/05, Tue. 1615 撮影。

写真の左奥に右手に紙コップ、白い帽子を被った老人が立っているが、彼は物乞いです。
私は北欧は高福祉国家だから物乞いがいないと思っていましたので、また驚きました。
数は少ないのですが、見かけたのは白人以外だったように思う。
特に、オスロが多かったように思います。



*デンマーク、コペンハーゲン



 
< 8.コペンハーゲン >

上の写真: 観光客で賑わうストロイエ通り。
2018/06/07, Thu. 1740 撮影。

下の写真: 地下鉄駅Christianshavnの前の通り。
2018/06/07, Thu. 1828 撮影。

ヘッドホンをした人が自転車に乗っていますが、最初ストックホルムの街中を歩いている時、驚きました。
歩いていると、大きな声で喋りながら、後ろから自転車で疾走して行く人がいました。
彼の耳にはマイクが一体になったイヤホンがありました。
結構、自転車に乗りながらボリュームを上げて音楽を聴く人や喋り続けている人が多かった。

当然、このような電車や自転車のスマホの使用はかつては無かった。
このスマホ漬けの状態は一種のブームか、または北欧の他人と距離を置く心性と合致しているのかもしれません。



 
< 9. 朝のコペンハーゲン中央駅、Lyngby駅 >

上の写真: 朝のコペンハーゲン中央駅のホーム。
2018/06/08, Fri. 748 撮影。

下の写真: 朝の郊外のLyngby駅。
2018/06/08, Fri. 849 撮影。



 
< 10. 地下鉄内、トーベヘルネ >

上の写真: 地下鉄内。
2018/06/09, Sat. 1255 撮影。
北欧では、自転車やペットを電車に持ち込むのは当たり前のようです。

下の写真: イスラエル広場にある屋内型の食品マーケットやレストラン街。
2018/06/09, Sat. 1305 撮影。


*感じたこと
北欧が変化し、多様化し、成長していることを知った。
移民の多さ、スマホや自転車の普及が著しい。
スマホは購入時のキャッシュレス化や列車のeチケットとして使用され、IT化が進み、サービス産業の合理化に貢献している。
またイクメンの多さを見て、育児休業制度の普及を実感した。

34年前に北欧に来た時、北欧美人にうっとりし、今回楽しみにしていたのですが、当てが外れました。
スタイルの良い美人を見かけることはあるのですが、実に様々な容姿があり、どれが各国の典型的な美人なのかがわからなくなりました。
あまりにも人種が多様で、白人に限っても異なる容姿が北欧人、スラブ、ゲルマン、サーミ(北方遊牧民族)によるものかわからない。

ここまで人種の混合が進むと、例えば容姿でデンマーク人を規定出来なくなる。
それがこれからの国家の有り様なのかもしれない。


次回に続きます。



Sunday, June 24, 2018

北欧3ヵ国を訪ねて 6: 北欧郊外の駅舎





< 1. Hillerød駅、デンマーク >

今日は、北欧の地方や郊外の駅舎を紹介します。
郊外の電車や地下鉄の駅などです。
日本とはかなり異なった雰囲気があります。


* スウェーデン

 
< 2. Märsta駅 >

この駅は人口3万人ほどの町Märstaにあります。
ここを鉄道で北上すれば大聖堂の有るUppsala、南下すればストックホルムを過ぎて、南部の海岸線の港Nynäshamnまで行くことが出来ます。
バスで行くと、直ぐ東にはストックホルム・アーランダ空港があり、また西に行くとシグツーナがあります。
ストックホルム中央駅まで通勤電車(ほぼ各停)で約40分かかります。
この町はストックホルム首都圏の陸側(ほぼ西側)の端にあたり、住宅地域として発展しているようです。

実は写真の建物は駅舎と言うよりコンビニで、駅の機能はホームにあります。


 
< 3.Älvsjö 駅 >

この駅はストックホルム市南部のÄlvsjöにあります。
人口の多いストックホルム市にあって、この町は人口密度が低く、緑の多い住宅地域として発展している。
ここには電車でストックホルム中央駅から3駅、およそ9分で来れます。
この駅を通過して南部や西部の国内に行くことが出来ます。

上の写真の駅舎はモダンで大きい。
この駅の南側(反対側)には、大きな見本市会場や大手スーパーWillys、ホテルなどがあります。
私の泊まったホテルは駅の北側直ぐにあり、交通の便が良く助かった。


 
< 4. Sandsborg駅 >

この駅はストックホルムの南側にあり、ストックホルム中心部(T-Centralen)に通じる地下鉄の駅で、墓地Sandsborg Cemeteryの北の端にあります。
地下鉄と言っても、地下に潜るのはストックホルム中心部だけのようです。
この墓地の直ぐ南隣に世界遺産の「森の墓地」スクーグシェルコゴーデンSkogskyrkogårdenがあります。


 
< 5. Karlstad 駅、カールスタート >

私はオスロ―に行く途中どこか地方都市に立ち寄りたいと思い、たまたまこの駅で2時間半ほどの乗り継ぎ時間を利用して街歩きを楽しむ予定でした。
上の写真の駅舎は大きくなく、下の写真のように長い一本のホームだけだが、いくつもの線路があり、数台の列車が待機していた。

この駅はノルウェーに接する州の州都カールスタート(人口6万)にあります。
この町はスウェーデン最大の湖Vänernに流れ込む川のデルタ地帯にあります。
美しい所だが海外からの観光客は少ないようです。


* ノルウェー

 
< 6.Sognsvann駅 >

これは地下鉄の駅でオスロ中心部から北に延びる路線の端にあり、Jernbanetorget [T-bane] 駅から20分で行くことが出来る。
降りると、そこには大自然に囲まれた湖Sognsvannが待っていました。
オスロは小さいながらも地下鉄網は四方に延びています。

ノルウェーの駅舎は、他の二ヵ国と切符のシステムが違うこともあり、最もオープンな感じがします。
オスロパス(入場、交通機関フリー)を持っている者にとっては、駅は自由に出入り出来るが、素っ気ないとも言えます。


 
< 7.Borgen駅 >

これも地下鉄駅で、上記の路線とは別で西に延びている。
この駅から東南に進むと、大きな墓苑Vestre gravlundを抜け、彫刻群で有名なヴィ-ゲラン公園に達する。
この路線はこの駅付近だけ地上に出るようです。
この公園の入口、東側には路面電車やバスの停留所が幾つかあります。


*デンマーク

 
< 8. Roskilde駅、ロスキル >

この駅はコペンハーゲンの西方にあり、電車で20数分の所にあります。
ここはデンマーク最古の町の一つで、世界遺産の大聖堂があります。
この人口5万の町はロスキレ・フィヨルドの最奥にあり緑が多く風光明媚な所です。



 
< 9. Lyngby駅 >

ここは野外博物館Frilandsmuseetを訪れる為に降りた駅です。
ここはコペンハーゲンから北に電車で20数分の所にあります。
私が降りた時間帯、朝8時台には都心からの通勤客が多数いました。
郊外の住宅街でもあり、勤務地でもあるようです。


 
< 10. Helsingør駅、ヘルシンオア >

ここはデンマーク最大のシェラン島の北東端の人口4万弱の町にあります。
ここは鉄道の終点で、この町はエーレスンド海峡に面しています。
コペンハーゲン中央駅からここまで電車で50分弱かかります。
駅舎と言い、古い町並みが残り、また海峡に面してクロンボー城が建っている趣のある町でした。

同じ北欧でも、交通機関の切符のシステムの違いにより、駅の雰囲気や電車内部のデザインには違いがあります。


次回に続きます。



Friday, June 22, 2018

北欧3ヵ国を訪ねて 5: ヴァイキングの故地






*1


今日は、ヴァイキングの三つの故地を簡単に紹介します。
ヴァイキングは今回訪れた北欧三国から誕生しました。
それぞれ趣が異なりますが、海岸や湖岸から生まれたことでは共通しています。



< 2. ヴァイキングの航路 >

赤丸が今回訪れた場所で、ここにはヴァイキングの有名な遺跡があります。



< 3. スウェーデン >

私が訪れたのは赤丸印のシグツーナSigtunaです。
ここはヴァイキング時代末期に栄えました。
実は、赤三角印のビルカBirkaの方がヴァイキングの遺跡としては有名なのですが、旅程の都合で省きました。

赤の線は、ヴァイキングの航路を想定しています。
スウェーデンの主なヴァイキングはこのメラーレン湖からバルト海を主に東方のロシアに向かい果ては黒海を抜け、イスラム圏と交易を行いました。



< 4. シグツーナのルーン石碑 >

上の写真: ルーン石碑。
ヴァイキング時代の8~11世紀に良く作られた石碑の一つで、墓碑や旅に出た個人を讃える文などが刻まれていることが多い。
スカンディナヴィアの人々は、このような碑文以外に文字を残さなかったので中世以前の歴史は口述の神話に頼らざるを得ない。



< 5、 シグツーナの湖岸の港 >

かつてはここからヴァイキングが船出していったのだろう。




< 6. ノルウエー >

私が訪れたのはオスロのビィグドイ地区にあるヴァイキング船博物館です。
この博物館には発掘された2艘のヴァイキング船があります。
このヴァイキング船が発掘された場所を赤丸で示しています。

赤の線は、ヴァイキングの航路を想定しています。
彼らは北海を抜け主に西方に進み、英国に侵入し果ては北米大陸に達していました。



< 7. ヴァイキング船博物館 >

上の写真: 発掘された9世紀初頭のバイキング船。
この非常に大きな船を見ると、ノルウエーのヴァイキングが荒波を乗り越え、遠洋航海を成せたことがよく理解出来ます。

下の写真: 地図の黒三角印辺りのフェリーから後部(北側)を見ている。
おそらく左側の島嶼部がヴァイキングの故地(発掘地)なのでしょう。




< 8. デンマーク >

私が訪れたのはロスキレのヴァイキング船博物館です。
この博物館には発掘された数艘のヴァイキング船があります。
このヴァイキング船はロスキレの湾から発見されました。

赤の線は、ヴァイキングの航路を想定しています。
デンマークのヴァイキングの有名な遺跡は他にユラン半島に2ヵ所ありますが、今回は遠かったので行っていません。
デンマークのヴァイキングは北海から英国、またフランスの海岸や河川から大陸に侵入しました。



< 9. ロスキレのヴァイキング船博物館周辺 >

上の写真: ヴァイキング船の造船技術が使われた船が数多く停留されていた。

下の写真: ロスキレ湾。
かつてこの地にはヴァイキングの村があり、彼らは春になるとここから出撃していった。


いずれ博物館を詳しく紹介します。


次回に続きます。