Thursday, July 11, 2019

平成の哀しみ 85: 何が日本を貶めているのか 2: 明治維新の教訓







*1

今の国民は屋台骨が腐っていても、その下で暮らすことを望む
しかし、かつて江戸時代の人々は屋台骨を打ち壊し、
前に進んだ


同じ日本人が高々150年ほど前、大改革の偉業を成し遂げた。


 
*2

幕末の日本は、政治麻痺、経済停滞、技術・産業の遅れが際立っていた。
百年続いた江戸幕府はまだ強固ではあったが、その旧態依然とした体制はあらゆるものに適応能力を失っていた。
各地でおかげ参りや一揆が頻発していた。

そして日本の遅れに一早く気付いた西国諸藩は、外敵の圧力を切っ掛けに、幕府の体制刷新の声を上げた。
これに対して幕府はトップの人事移動でお茶を濁し、反乱の目を武力で潰そうとした(いつも光景)。

これは逆効果となった。
失望した下級武士は武力闘争に走った。
やがて西国諸藩が団結し、幕府に抜本的な体制転換を迫った。

15年間の混乱を経て、武力衝突を避け幕府の統治能力を生かす大政奉還へと辿り着いた。
しかし、直ぐにこれは旧体制維持(徳川慶喜)に過ぎないことが露呈した。


 
*3

結局、西国諸藩(西郷と桂)は腐った屋台骨を壊すべしと討幕を決した。
しかし幕府側(勝)の対応に救われ大きな戦火に至らず明治維新が成った。


ここで重要な教訓は、敵対するものが大同団結し、全てをリセットした事、さらに、この時点で詳細な青写真が無かった事です。


次に続く


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