Saturday, June 8, 2019

平成の哀しみ 55: 日本経済に何が起きているのか 18: 夢のバブル経済 8


 
*1

バブルの元凶


 
*2


なぜ多額の借金が出来るのか

もし皆が自己資金だけで投機していればバブルは抑制され暴落しても負債に苦しむ人はいなかった。

バブルの燃料は際限のない借金。


 
*3

日銀が市中銀行に通貨を大量に供給すると銀行は融資を活発化させる。
この融資が消費と設備投資に向かえば良いのだが、手っ取り早く稼げる投機物件に集中し爆発的な借金が始まる。

さらに金融機関の担保査定やレバレッジなどが投機家の自己資金の何倍もの借金を可能にする。

そして実態以上の消費と生産が起こり、崩壊後は負債と不要物件が大量に残った。

この損失はバブル期のメリットを凌ぐ。
そして9割の国民の所得が低下し、所得格差の拡大が起きた。


金融緩和と公共事業で直接間接に消費を喚起し、一時期失業率を低下させても、その反動でさらに経済悪化と累積債務増が起こるだけだった。

前者の通貨供給増の政策は、先進国が80年代から拡大して来た。

これは巨大バブルと崩壊を生んだ張本人なので避けるべきなのですが、政府と経済界(金融)は、その魔力から抜け出せない。


 
*4

図のように日銀の供給した400兆円を誰も借りて投資や消費をしない。
つまり麻薬すら効かない体に日本はなってしまった


次に続く


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