Friday, June 7, 2019

平成の哀しみ 54: 日本経済に何が起きているのか 17: 夢のバブル経済 7









バブルは馬鹿げている


 

1991年のバブル崩壊で

ある人が預金2千万で宅地を買った。
これが3千万に値上がりしたので、これを担保にした借金3千万で原野を買った。
両方2倍に値上がりし合計評価額は1億2千万になった。

だがバブル崩壊、すべて売ろうとし宅地だけが1千万で売れた。


 


何が起きたのか

彼の預金2千万は借金2千万に化け、売れない原野が残った。


誰が大儲けしたのか

バブル崩壊で日本に200兆円の不良債権が生じた。
一部には儲けた人もいるが多くは大損し、役に立たない物件が全土に残った。
政府は国民からの100兆円で大手金融と大企業を支援した。

つまり投機を避けた国民も不景気と多額の拠出(国債)を強いられた。


誰が始めたのか

日銀が市中銀行に大量の通貨を供給し、銀行は低利で不動産融資を始めた。


なぜ過熱するのか

投機参加者は価格上昇は永久に続くか、自分だけは暴落前に売り逃げて儲かると妄想する。
金融業や証券屋はこの時ばかりと金利と手数料を稼ぐ。


なぜ崩壊するのか

ねずみ講と同じで、いつまでも人々が買い続ける限り安泰だが、
誰かが限界に気付き売り始める。
皆、借金で投機しているので我先に売り急ぐ。

こうして崩壊は一瞬に起こる。


次に続く



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