Friday, June 28, 2019

平成の哀しみ 68: 改革を妨げるもの 3: 亡国の時 






多くの国が衰退し滅んだ
何が起きていたのか


 

古代エジプト、ルイ王朝、清王朝、大英帝国など無数にある。

自然環境や経済の悪化、侵略が亡国の切っ掛けとして目立つ。

しかし中国王朝の千年間、ほぼ三百年毎で交代していることから別の理由に気付く。
王朝の亡国劇で中心的なのが、王宮での外戚、宦官、官僚、将軍の専横でした。

なぜ王宮内の専横が亡国に繋がるのか。

それは彼らが権力掌握の為に社会・軍事、特に経済制度を己に有利に改悪するからです。

その結果、格差が拡大し戦争が常態化し、特に経済力が著しく堕ちる。
格差と戦争の拡大は大多数の国民の体力・気力・財産を奪った。

制度の改悪が一支配層だけに利益をもたらすようになると、意欲ある新規参入者は無くなり産業交易の刷新が起きず、やがて経済は衰退する。
さらに賄賂(口利き)や買い占めによる値上げ、暴利を求める課税で庶民の暮らしは悪化する。

こうして農民一揆が起こるか外敵の侵攻で滅びる。
つまり3百年は腐敗が蔓延し弱体化する期間でした。

このサイクルが繰り返されて亡国が無数に起きた。

現在は腐敗の進行と周辺国の変化も早いので亡国のスピードは早い。
この亡国の兆候が日本で顕著なのです。


次に続く


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