Sunday, March 17, 2019

平成の哀しみ5: 深まる亀裂 3: なぜ軍備を増強するのか




隣国はなぜ軍拡に走るのか?


北朝鮮は建国以来、ソ連援助の下で核開発を行っていた。
ソ連崩壊後、この庇護が無くなり、核兵器こそが米国への抑止力とみなされた。

一方、米国はそれまでの宥和策から強硬策に転じ、北朝鮮を悪の枢軸と名指した。
これに呼応するように北朝鮮はミサイル発射と2006年から核実験を繰り返した。

この米国の転換は子ブッシュ大統領(2001~2009)と取り巻きのネオコン(新保守主義)による。
彼らは米国の覇権を守るためには武力行使も辞さないとし、対外戦争と軍事費増大を図った。
これは彼らが軍産複合体で収入を得ていたことと、同時多発テロも影響している。
 

 

 


1980年代、中国経済は躍進を始め、歴史的に貧弱だった海軍力をシーレーン確保の為に増強する。
その後、台湾の領有を巡り米国との間で緊張が生じ、ロシアと協力し欧米を牽制した。
2010年頃から、南シナ海への侵出を強めた。
これは米国の核攻撃と海空軍の中国本土攻撃に対抗する目的で、核ミサイル原潜の深い航路と空軍の滑走路確保と考えられている。

現在、中国の軍事力は世界第3位になり、米国海軍艦艇の大半が太平洋に配されている。


次回、米国の戦争を見ます。

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