Thursday, March 14, 2019

平成の哀しみ4: 深まる亀裂 2: 何が起きたのか





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隣国との諍いは何を意味するのか?



 


韓国と中国は日本に対して二島の領有を主張し、さらに植民地支配への反省を求めている。
また中国は軍事大国へ、北朝鮮は核兵器開発とテロ国家へと突き進んでいる。
一方、日本は過去を賛美するタカ派が政権を担い、軍事大国を目指し始めた。


少し動きを確認します。

中韓のように侵略された国が当時の非道を後になって訴える事は、ドイツや東欧でもあった。
それは戦時中のしがらみ(ナチス加担や独裁政権など)から政治や社会が抜け出せたこと、また社会運動の高まりも影響している。

尖閣問題は中国と台湾が資源獲得を狙ったのが発端だが、日中間で保留扱いにしていたものを日本の国有化で火に油を注ぐ結果になった。

一方、日本も様変わりしていた。

経済は長期に衰退し、政府の景気対策はことごとく失敗していた。
人々は諦めながらも、かつての繁栄を微かに期待もしている。
一方で大戦を知らず歴史を軽視する人々が増えた。

このような中、大戦を美化し、対外強硬策こそが日本復活の切り札との訴が人気を博するようになった。

これは世界史で繰り返されるパータンだが、日本のいつか来た道かもしれない。


次回は隣国の軍拡を考察します。










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