Wednesday, February 11, 2026

連載 取り戻せ豊かな暮らし! 危機に陥る前に 要約 第Ⅱ部

  


 

 第Ⅰ部で、トランプ政権誕生は、疲弊した社会に湧き上がったポピュリズムによる事を見ました。しかし、これは惨劇に至る、ほんの序章に過ぎないだろう。それは独裁者誕生であり、世界最大の軍事国家を牛耳り、かつ世界を戦争の渦中に投げ込む恐れが高まっている事を指す。トランプのホワイトハウスでの言動は、強権と私物化を示しており、彼の独裁志向が如実に現れており、着実に独裁化が進んでいる。さらに、この事さえも共和党や支援者が望んでいる方向だけに恐ろしい。彼のビジネス歴も、多くは誇れるものではない。そこには弱者への目線は無く、独裁者にありがちな身勝手さが際立っている。

 

 混乱した社会にあって、国民は独裁者を求めるものだが、不思議に独裁者に全幅の信頼を置き、遂には裏切られた歴史は後を絶たない。分かり易い例として、ヒトラーとトランプを比較してみると、如何に似ているかがわかる。多くの独裁者とその社会には共通点があります。逆に言えば、トランプが消えても、社会状況が同じであれば、替わりの人物が浮上するだけです。

 

 ここ15年ほど、世界は右翼ポピュリズムが吹き荒れ、独裁化している国が増えています。今の日本人にとって独裁国家を身近に感じることは難しいが、政権交代が困難な議会制の国、例えばトルコ、ハンガリー、日本なども、程度の差はあるが半独裁状態と言えます。世界を見ると、社会が腐敗し、情報が隠蔽され易い国は独裁化が簡単に進みます。一方、独裁国家から民主国家になるのは不可能ではないが非常に困難です。

 

 ヒトラーの経歴を追うことで、疲弊し社会と独裁者誕生の関りが見えて来ます。独裁を目指す者は不満が一気に解消するようなホラ話を、しかも出来るだけ大きく語り、国民の心を掴む。次いで独裁者は政権奪取の為には、如何なる悪行もこなすが、国民や内外の政治家は希望的観測に囚われ、その悪行を見過ごす内に、独裁は完成してしまう。独裁者はそれにふさわしい精神(人格障害等)を持っているが為に、最後は自滅の道を進み、国家も道連れにしてしまう。ヒトラーとトランプを比較すると、その類似点に驚愕するでしょう。

 

 世界大戦の鍵を握るのはプーチンでしょう。彼が凄いのは、ヒトラーよりも短い10年余りでロシアを牛耳ったことです。まさにロシア社会が完全に破綻し、腐敗が横行していたからです。さらに彼が恐ろしいのは、周辺諸国に侵攻し、勝利し、支配したことです。これは彼の人気を挽回し、さらに高めた。まさにヒトラーが領土挽回から拡大へと進め、絶大な人気を得たのと同じ手口でした。こうしてみると、現在のウクライナ戦争の先行きが見えて来るはずです。

 

 ところが恐ろしいのはプーチンだけでは無い。もしトランプとプーチンが繋がっているとしたら、危機はさらに高まる。ここ10年以上のトランプとプーチンの裏の動きを見ていると、少なくともプーチンはトランプを幾度も危機から救い、また大統領選挙でバックアップしている。トランプは、プーチンに大統領就任工作を依頼していなくても、彼の意図を知りながら放任している。現在のウクライナ戦争の和平交渉を見ていると、頷けることも多いはずです。この戦争について、少なくともウクライナ側に、ほぼ非は無く、プーチンの計画の一つに過ぎない。つまり、戦争を看過すること、トランプに頼るのは危険です。

 

 日本は不利な立場にある。つまり核兵器を持った三っの独裁国家と接し、対岸には米国がある。戦争が始まれば、日本列島は真っ先に戦場になる。ここで日本の外交戦略が問われる。一番拙いのは、三つの独裁国家が結託し、戦争を始めることです。少なくとも、離間の計、中国が北朝鮮とロシアから離れることが重要です。現状では米国による日本への全面的な軍事支援は期待出来ない。つまり、日本は中国と敵対することは得策ではない。中露のどちらが暴挙に出るか見分けるのは困難だが、見誤ると大惨事になる。

今の日本は視野狭窄に陥っているので不安です。

 

 最後に、米国が共産主義拡散の防止を唱え介入したが、無残な敗北を喫したベトナム戦争と、日本が

栄光の明治維新を遂げながらがも軍事独裁に走り自滅した戦争を例に取り上げます。それぞれ背景に違いはあるが、政権トップの狭窄な思い込みと、深みに嵌ると抜け出せなくなるトップと国民の性(さが)が、悪い結末を招く典型例がそこにはある。日本は特に、戦争による人的・金銭的負担が、自らの首を締めっていった。

 

 この第Ⅱ部では、独裁国家誕生と世界大戦の危機が迫っていることと、日本の外交戦略について語りました。

 

 

 

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