Wednesday, September 25, 2019

北欧3ヵ国を訪ねて 82: 北欧の旅を終えて 3







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かつて日本は異国から数多くを学んで来た。
今もその時です。


これまでの日本

日本列島は古来より大陸の影響を受け、多くの技術、文化、制度、思想を受容して来た。
江戸時代までは中華文明、明治維新以降は西欧文明、敗戦後は米国と、柔軟に対応して来た。

しかし気になることがある。
それは受容が中央政府からのトップダウンになりがちだと言うことです。
残念ながら日本列島は海と異言語によって周辺国から閉ざされている。
どうしても政府の都合で、受容すべきものが選択され、入手出来る情報も偏ってしまう。

このことは現在のようなIT社会でもあまり変わらない。
やはり日本語使用が世界で1ヵ国だけであり、さらに海外に無関心な日本の国民性が大きい。
その上、マスコミやインターネットで政府追従によるネガティブ・キャンペーンやフェイクの発信が続くと防ぐ手立てがない。


 
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それでも
例えば、日本の現状が成熟か凋落かを知るにはどうすれば良いのでしょうか?

国内に立ち止まり、昔を振返っても分からない。
残念なことに、国が隆盛期を過ぎて衰退している時、往々にして内に籠り易くなる(かつての英国の保守化と帝国主義化)。


やはり思い切って、日本を外から俯瞰するしかない。

二つの方法がある。
一つは、国際機関が発表する経済や社会指標の推移を見ることです。
一目瞭然ですが、発表機関の偏りを見抜く必要があります。

例えば米国の体制寄りの機関であれば米国や日本に高評価を与えます。
国際的または西欧の機関の多くは、北欧などを高評価し日本を低評価しているが、西欧や自国への評価も低いことがあるのです。
つまり公平に扱っているようです。

今一つは、特色ある国を知ることです。
例えば、高福祉国家の北欧、発展を続ける共産主義中国、資本主義先進国だが分裂著しい米国などです。
知る方法としては、やはり訪問するのが手っ取り早い。

あたりまえだが、やはり海外を訪れる以外に道はない。
「人の振り見て我が振り直せ」でしょうか。


 
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とは言っても
やはり上記の手段を取れる人は少ない。

そうであっても、国民が海外事情に疎いことで大きな失敗を招いた歴史があったことを忘れないで欲しい(太平洋戦争への道)。
日頃から、心地よい情報を疑い、時には自ら真贋を確認するようにして下さい。

私は北欧の旅行記を通じて真の姿を伝え、微力だがネガティブ・キャンペーンに抵抗したい。


次回に続きます。


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