Monday, September 23, 2019

北欧3ヵ国を訪ねて 80: 北欧の旅を終えて 1





< 1. 1984年訪問時のスウェーデン郊外1 >


私が北欧を訪れたいと思ったのは、日本の進むべき道を知りたかったからです。
そして北欧への羨望と日本への哀惜の念はさらに深まった。
それでも日本への愛着が衰えることはないが。
これから北欧と日本への想いを語ります。


 
< 2. 2018年の北欧旅行のルート >


はじめに
私が北欧に初めて関心を持ったのは40年ほど前でした。
当時、日本は高度経済成長のピークを過ぎ、その余韻を残してはいたが、先が見えなかった。(今の方がより見えなくなっているが)
一方、北欧は高度福祉国家として名声を博していた。

当時、日本でスウェーデンに関してよく知られていたのはダンスミュージックのABBAとフリーセックスぐらいでした。
一方、数社のスウェーデン・メーカーは日本で今より活躍していた。


 
< 3.1984年11月訪問時のスウェーデン郊外2 >

1984年にスウェーデンとデンマークを視察し、現地の企業経営、福祉政策、人々のライフスタイルに深い感銘を受けた。
この1週間ほどの訪問で、私は日本と北欧二ヵ国の差異をつぶさに見聞した。

大きなカルチャーショックを受けたが、一言で言えば「家族と日々おおらかに楽しむ北欧」と「がむしゃらに走り続ける日本」の違いでした。
当時、北欧の暮らしに憧れたが、まだ日本の未来に希望を抱いていた。





 

< 4.1984年訪問時のコペンハーゲン >


それから35年経った現在、両者間には更なるギャップが生じていた。

日本の経済や社会の水準は概ね世界の30位前後まで低下し、一部の指標では100位前後も増えた。
一方、北欧4ヵ国は概ねほとんどの指標で5位以内を占め、希に10位内もあるが。

私は日本の現状を憂う中で、「北欧は手本になりうるのか」また「日本に欠けているものは何か。経済、政治、社会、国民性のどこに問題があるのか」の答えが無性に知りたくなった。
そして自ら北欧を訪れるしかないと決意した。

しかも観光ではなく、北欧三ヵ国の社会の実情と文化歴史を直に体得する必要がある。
この為に、一人で公共交通機関を使い、自分の足と口で、人々に接しながら北欧の首都と地方都市を巡ることでした。


次回に続きます。


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