Tuesday, September 11, 2018

沼島を訪ねて 3






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今回は、沼島一番の観光名所、上立神岩への道を紹介します。
この岩は国生み神話と深く結びついています。


 
< 2. 散策マップ、上が北 >

赤線が前回紹介した沼島庭園から上立神岩までの道です。
右側二つの赤丸が上立神岩を見るポイントです。
黄色矢印の上側は上立神岩で、下側は平バエ(岩礁)です。
ピンク線と黄線は沼島八十八霊場巡りの一部で、今回歩いた道です。

今回紹介するのは赤線とピンク線です。
左側の赤丸はおのころ神社です。
茶色線は漁港沿いの道で、左の黒丸は海水浴場、右の黒丸は昼食をとった食事処「水軍」です。


 
< 3. 谷間の一本道を行く >

正面と左側に見えるのは沼島中学校と小学校です。
道に沿って小川があり、その流れは奥の池から始まっていました。


 
< 4. 沼島緑地おのころ公園 >

ここに池があります。
この辺りはちょうど二つの山が寄り添い、その間の一本道が反対側の海岸にある上立神岩まで導いてくれます。


 
< 5. 上立神岩の見晴台 >

上の写真: 今、登って来た1本道を振り返った。

下の写真: 見晴台。
左に延びる小道をさらに上ると上立神岩を見下ろす別の見晴台に行けます。
それが次の上の写真です。


 
< 6. 上立神岩と下り坂 >

下の写真: 見晴台を最高地点にして、後は急な坂を海岸まで下って行きます。
遠くの海上に平たい岩礁が小さく見えます。
これが平バエです。


 
< 7. 険しい海岸 >


 
< 8. 降りた海岸線から >

上立神岩は高さ30mあり、国生み神話の大地を掻き混ぜた天沼矛(あめのぬぼこ)や天の御柱とも見立てられている。

 
< 9. 沼島八十八霊場巡り 1 >

先ほどの見晴台までの一本道を少し戻り、枝分かれした道を左に入ると、山の稜線を進むことになります。
これが沼島八十八霊場巡りの道です。

上の写真: あまり人が通らない道のようです。
始めは鬱蒼とした森の中の坂道を上ることになりました。

下の写真: 道沿いにあずまやが造られています。
休憩は出来ますが、木立が延びて見晴らしはあまり良くなかった。


 
< 10. 沼島八十八霊場巡り 2 >

このような見晴らしの良い道もありますが、繁茂した木々が両側から覆いかぶさるようなところもあります。
この道で人に出くわすことはなかった。

下の写真: 遠くの山影は紀伊半島でしょうか。


 
< 11. 眼下に平バエが見える >

この平らな岩礁の平バエで毎年、旧暦の3月3日に沼島の漁船が大漁旗を立てて終結する平バエ祭りがあります。
海上安全と大漁を祈願する祭りです。

下の写真: 平バエ祭りの様子。
写真左隅に上立神岩が見えます。


* 上立神岩と平バエについて

古事記に
「イザナギとイザナミは天の浮橋から矛を降ろして地を求めた。 」
・・・
「イザナギとイザナミはそのオノコロ島に降り立って、大きな神殿(八尋殿ヤヒロドノ)を作り、柱(天の御柱)を立てました。」
とあります。

沼島では古くから、上立神岩はこの矛か御柱で、平バエは神殿と見做されており、このことが沼島こそが「おのころ島」だとする根拠になっているようです。

実にロマン溢れる素晴らしい自然の造形です。


次回に続きます。



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